ゲノム編集

ゲノム編集によるノックイン細胞の作製 ~組換えアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターをドナーDNAとして用いた例~

ドナーDNAとしてアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターを用いて、ゲノム編集によるノックイン細胞株を作製した。
※AAVベクターは、増殖・非増殖いずれの細胞にも効率よく遺伝子導入が可能です。また、非病原性ウイルスのため安全性の高いウイルスベクターとして遺伝子治療分野でも広く使用されています。

【概要】




【ゲノム編集効率の比較およびPCRによるノックイン確認】
ドナーDNAにAAVベクターを用いた場合とプラスミドDNAを用いた場合でのゲノム編集効率(ノックイン効率)をFlow cytometryおよびPCRを用いて解析比較した。AAVベクターをドナーDNAに用いたものは、FACS Ariaでソーティング後発現の高いものと低いものを別々に、プラスミドDNAをドナーDNAに用いたものは、FACS Ariaでソーティング後発現のあったものを1集団として、それぞれクローニングを実施した。それぞれから得られたクローンについて、PCRにより挿入遺伝子サイズを確認した。

 標的細胞:HEK293T(3倍体)
 標的遺伝子:GAPDH
 挿入遺伝子:AcGFP1
 ドナーDNA:AAVベクター(血清型:AAV6) 又はプラスミドDNA




※ドナーAAVベクターの調製方法の詳細および製品情報については下記リンク先をご参照ください。
アデノ随伴ウイルス上のドナーDNAを用いた高効率ノックイン―ゲノム編集
AAVpro Helper Free System
ゲノム編集による細胞株作製