SARS-CoV-2 Detection RT-qPCR Kit for Wastewater

実験例3:下水中の新型コロナウイルス遺伝子の長期モニタリング実施例

日永浄化センター(三重県四日市市)において2021年1月~8月に週1回の頻度で採取した下水検体に対して、SARS-CoV-2 Detection RT-qPCR Kit for Wastewater(製品コード RC390A)を用いて新型コロナウイルス遺伝子を検出した結果を以下に示す。

下水からの新型コロナウィルス検出結果

35検体中21検体(60%)から新型コロナウイルスが検出され、第3波から第5波にかけての陽性率と検出濃度の上昇を捉えることができた。
なお、従来法でもこれら35検体のうち29検体に対して検査を実施しており、陽性率はN1、N2ともに38%(11/29)であった。本製品における同検体での陽性率は66%(19/29)であり、より高感度な検出が可能であった。

※本データは弊社との共同研究を通じて、国立大学法人山梨大学国際流域環境研究センター 原本英司教授よりご提供いただきました。

公益社団法人日本水環境学会 COVID-19タスクフォース発行「下水中の新型コロナウイルス遺伝子検出マニュアル」(2021年3月)

  SARS-CoV-2 Detection RT-qPCR Kit for Wastewater