特長
- 数Mbの目的遺伝子領域の導入が可能
- 宿主染色体とは独立して細胞内で複製
- 宿主細胞内で一定のコピー数で安定に維持
- 宿主遺伝子破壊の可能性を低減
- 導入遺伝子の発現がサイレンシングや過剰発現を受けにくい
概要
タカラバイオを窓口として、染色体工学を専門とするchromocenter社の人工染色体ベクターを用いた安定発現細胞株作製サービスをご提供いたします。
人工染色体ベクターを用いた遺伝子導入法は、プラスミドベクターやウイルスベクターに次ぐ新しい遺伝子導入法として期待されています。
マウス人工染色体(MAC)の概要
従来のプラスミド、ウイルスベクターを用いた方法と比べて一般的に以下の利点があります。
ベクター |
導入遺伝子サイズ |
発現量 |
発現の安定性 |
ウイルスベクター |
~30 kb |
感染数に依存 |
ウイルスの種類に依存 |
プラスミドベクター |
~300 kb |
挿入部位やコピー数に依存 |
低い(消失の可能性有) |
人工染色体ベクター |
~2.4 Mb*1 |
一定 |
50世代以上安定*2 |
*1 chromocenter社での実績
*2 転写レベル
サービス内容
価格・納期
お問い合わせください。
納品物
ご注文方法
以下のフォーマットにご記入のうえ、電子メールにて
こちらへご送付下さい。
受入サンプル
ご依頼の内容により異なりますので、お問い合わせください。
※ 挿入型を用いた人工染色体ベクターによる発現細胞株作製の場合、目的遺伝子搭載ベクター、バクテリア人工染色体(BAC)や酵母人工染色体(YAC)は別途ご用意いただく必要がありますので、ご相談ください。
ご留意事項
- 人工染色体ベクター(HACおよびMACベクター)の使用は、株式会社chromocenter社の特許で保護されています。本ベクターを利用した受託サービスのご利用にあたり、下記ライセンス確認事項を確認いただき、事前にライセンス確認書の提出をお願いしております。
ライセンスに関するご質問はこちらからご連絡ください。
- 遺伝子搭載前のHAC/MACベクターはご提供することができません。
- ヒト生体試料の解析にあたり、個人情報に関わるサンプルは、お客様ご所属施設の倫理委員会等で遺伝子解析研究に用いられることの承認が得られており、かつお客様の元で匿名化されたものに限らせていただきます。
詳しくは、「ヒトゲノム・遺伝子解析受託サービスについて」をお読みください。
- お客様よりご提供いただいたサンプル・情報および納品物の複製物は、別途期限を定めている場合を除き、業務終了後3ヵ月を経過すると順次廃棄いたします。ご了承ください。