特長
- 国内外の大規模臨床研究での実績があるがんパネルシーケンスを、CAP*認定ラボにてクリニカルシーケンスグレードで実施
- SNVやin/del変異に加え、CNVや融合遺伝子も含めた網羅的な解析により、臨床研究のための幅広くインフォマティブなデータをご提供
- 検出された個々のActionableな変異に対して、対応する分子標的治療薬等の適用や、関連する臨床試験の情報を付加することが可能
* CAP:College of American Pathologists: 米国病理学会
■チラシをご覧ください。
Oncomine Cancer
Research Panel解析サービス
がん関連遺伝子解析サービス
概要
タカラバイオの次世代シーケンサーを用いた先端的な研究支援での実績を活かして、国内外の大規模臨床研究での採用実績があり、豊富なデータに基づく解析が可能なOncomine解析サービスを行います。CAP-LAP*認証を受けた弊社バイオメディカルセンターにて、臨床検体の核酸抽出工程から変異検出、結果レポート作成まで、一貫してバリデートされた解析システムを適用し、高品質のクリニカルシーケンスデータをお届けします。
※ Oncomine Cancer Research Panel解析(Focus Assay)は、CAP-LAP認定を受けた施設(弊社バイオメディカルセンター)において、同プログラムに基づき実施しております。
* LAP:臨床検査室認定プログラム
サービス内容
国内外の大規模臨床研究で採用実績があり、豊富な臨床データに基づく高精度のクリニカルシーケンスを目的とした解析です。
核酸抽出工程から変異検出、結果レポート作成まで一貫してバリデートされたシステムを用いて、SNV, in/del, CNV, 融合遺伝子検出など、多種のがん遺伝子変異を同時に検出します。
検出されたActionableな遺伝子変異をリストでご報告し、提出された検体の癌腫に対応した臨床支援情報をレポートとして添付します。
・対象パネル
核酸種別 |
検出変異の種類 |
Comprehensive Assay(v3) |
Focus Assay |
DNA |
SNV/Indel |
87遺伝子 ホットスポット解析 |
35遺伝子 ホットスポット解析 |
SNV/Indel (CNV loss) | 48遺伝子 全コーディング領域解析 |
― |
CNV gain |
43遺伝子 コピー数解析 (gainのみ) |
19遺伝子 コピー数解析 (gainのみ) |
RNA |
Fusion Drivers |
51遺伝子 |
23遺伝子 |
・適用例
-1つの癌腫に対する多種の変異情報を元にした新たな治療戦略の臨床開発へ、インフォマティブなデータを取得
-経時的な変異プロファイリングを取得し、治療ステージに応じた治療選択の参考情報に
-検出された個々の変異に対して、対応する分子標的治療薬等の適用や、関連する臨床試験の情報を取得
価格・納期
サービス項目 | 参考価格 | 参考納期 |
Oncomine Comprehensive Assay(v3) |
別途ご相談 |
1ヶ月~ |
Oncomine Focus Assay |
* 本サービスには核酸(DNAおよびRNA)の抽出工程を含みますので、お見積時は核酸抽出作業料金込みにてご提示します。
* Oncomine Focus Assayは、1症例から特別価格にて承ります。Oncomine Comprehensive Assay(v3)は、7症例一括のご依頼にて特別価格の対応が可能です。
納品物
- Oncomine遺伝子検査結果報告書(PDF)
- Oncomine Knowledgebaseレポート(臨床支援情報)(PDF)
【Oncomine Cancer Research Panel解析結果例】

陽性変異として検出された変異リストに、ご依頼の検体の癌腫に対応した各種臨床支援情報として、米国や欧州を中心とした薬剤適用に関する情報並びに臨床試験に関する情報が添付されます。必要に応じて、シーケンスデータ、マッピング結果等の生データを納品させていただくことも可能です(有料オプション)。
ご注文方法
※本検査は、医療機関を通じてのご依頼のみお受けします。 がん患者様等、個人の方からの直接のご依頼はお受けできません。
※企業様の治験等でのご依頼をご検討の際は、上記の「お問い合わせ」フォームより別途お問い合わせください。
・サンプル送付の前に、以下のフォーマットに必要事項をご記入の上、電子メールにて
こちらへご送付ください。
※WEB会員にログインした状態で解析依頼書をダウンロードいただくと、WEB会員登録情報が依頼書に反映されます。
受入サンプル
- FFPE、核酸
以下の点にご注意の上、解析サンプルを調製してください。
詳細は、上記リーフレット裏面記載の注意事項を合わせてご参照ください。
【FFPEの場合】
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サンプル量 |
保管・搬送温度 |
備考 |
FFPE | 7 μm厚 10枚程度 | 室温 |
・提出切片の連続切片で作製されたHE染色見本を検体ごとに添付してください。
・ブロック検体は受付できません。
・10%中性緩衝ホルマリンにて24時間以内の固定標本を推奨します。
・作製から2年以内の標本を推奨します。
・腫瘍部位が50%以上であることが確認されたサンプルにてご依頼ください。
・弊社へHE染色見本の作製および腫瘍率の確認をご依頼いただく場合は、別途費用を申し受けます。
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*凍結組織検体、細胞株には対応しておりません。これらの検体での解析には、Ion AmpliSeqアプリケーションによる解析をお勧めします。
【核酸の場合】
アプリケーション |
核酸種別 |
サンプル量 |
濃度 |
Oncomine Comprehensive Assay(v3) |
ゲノムDNA |
250 ng以上 |
5 ng/μl以上 |
total RNA |
250 ng以上 |
2.5 ng/μl以上 |
Oncomine Focus Assay |
ゲノムDNA |
150 ng以上 |
2.5 ng/μl以上 |
total RNA |
150 ng以上 |
2.5 ng/μl以上 |
- 同一検体から抽出したゲノムDNA、RNAの両方をペアでご提出ください。
- 核酸でご依頼いただく際にも、腫瘍率の確認に使用されたHE染色見本を検体ごとに添付してください。
- DNAは滅菌水もしくはReduced EDTA TE buffer:10 mM Tris-HCl、0.1 mM EDTA pH8.0に溶解してください。
- RNAサンプルはRNase free水に溶解し、1.5 mlチューブでご提供ください。TEや界面活性剤、DEPCを使用すると、反応を阻害する場合がありますので、溶解の際には絶対に使用しないでください。
- RNAサンプル調製時にエタノール沈殿を実施する場合は、共沈剤としてグリコーゲンを添加しないでください。
- 濃度測定は蛍光定量(Qubit等)を推奨します。
- 上記基準に満たない場合は別途お問い合わせください。
ご留意事項
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供与核酸の品質によっては再提供をお願いすることがあります。 |
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ヒト生体試料の解析にあたり、個人情報に関わるサンプルは、お客様ご所属施設の倫理委員会等で遺伝子解析研究に用いられることの承認が得られており、かつお客様の元で匿名化されたものに限らせていただきます。
詳しくは、「ヒトゲノム・遺伝子解析受託サービスについて」をお読みください。
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お客様よりご提供いただいたサンプル・情報および納品物の複製物は、別途期限を定めている場合を除き、業務終了後3ヵ月を経過すると順次廃棄いたします。ご了承ください。
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