製品説明
α-相補性選択宿主E. coli JM109
E. coli JM109は、pUC系プラスミドベクターDNAによる形質転換やM13ファージベクターDNAによる形質導入等を行う際に、ベクターDNAより生成するlacZαペプチドとJM109F'にコードされるlacZΔM15とによるβ-ガラクトシダーゼの活性回復(α-相補性)を利用することにより、組換え体の選別を容易にする菌株である。
F'プラスミドを有するため、遺伝子ライブラリーの作製やサブクローニングの他に、M13ベクターDNAの宿主として一本鎖DNAの調製にも利用できる。
内容
E. coli JM109 Competent Cells | 100 μl×10本 |
pBR322 DNA (0.1 ng/μl) | 10 μl |
SOC Medium* | 1 ml×10本 |
* SOC Mediumの組成 :
2% | | Tryptone |
0.5% | Yeast extract |
10 mM | NaCl |
2.5 mM | KCl |
10 mM | MgSO4 |
10 mM | MgCl2 |
20 mM | Glucose |
【ご注意】
SOC Mediumを溶かした際に、稀に沈殿が生じる場合がありますが、品質には全く問題ありません。
沈殿が生じた場合は、室温で混ぜるかもしくは37℃で数分間温めて沈殿を溶かしてご使用ください。
保存
-80℃
E. coli JM109 Genotype
recA1, endA1, gyrA96, thi-1, hsdR17(rK- mK+), e14- (mcrA-), supE44, relA1, Δ
(lac-proAB)/F'〔traD36, proAB+, lac Iq, lacZΔM15〕
Cell density
1~2×109 bacteria/ml
品質
1)形質転換効率
1 ngのプラスミドDNAで形質転換した場合
100μl E. coli JM109 Competent Cells/1 ng pBR322 plasmid
>1×108
transformants/1 μg pBR322 plasmid DNA
2)F'プラスミドの安定性
pUC19DNAを用いて形質転換を行い、100 μg/mlのアンピシリン、0.3 mM IPTG、60 μg/ml X-Galを含むLB-寒天培地にプレートした場合、白色のコロニーの出現率は1%以下である。
プラスミドスクリーニングに使用する抗生物質と選択濃度
抗生物質 | アンピシリン | カナマイシン | クロラムフェニコール | ストレプトマイシン | テトラサイクリン |
濃度(μg/ml) | 100 | 50 | 20 | 50 | 20 |