保存
-20℃
濃度
20 U/μl
形状
20 mM | リン酸カリウム緩衝液(pH7.2) |
50 mM | KCl |
0.05 mM | EDTA |
1 mM | DTT |
0.02% | BSA |
50% | グリセロール |
添付Buffer組成(10×)
350 mM | Tris-HCl、pH8.0 |
720 mM | KCl |
50 mM | MgCl2 |
50 mM | DTT |
50 mM | スペルミジン |
0.1% | BSA[別添付] |
触媒する反応
1.環状のスーパーコイル分子のスーパーコイル状態を解消する。
2.一本鎖の環状DNA分子内に、DNA鎖の結び目を作ったり(knotting)、それをほどいたりする(unknotting)作用がある。
3.互いに相補的な塩基配列を持つ環状一本鎖DNAから、二本鎖の閉環状DNA分子を形成する反応を行う。
4.2つの環状二本鎖DNA分子のどちらかの分子にDNA鎖の切れ目が存在する場合、2つの分子の連結反応(catenation)、あるいはその逆の反応(decatenation)を起こす。
(参考文献3)より引用)
活性の定義
0.5 μg/50 μlのsupercoiled pBR322 DNAを37℃で30分間に100% relaxed formに転換させる酵素活性を1 Uとする。
活性測定用反応液組成
35 mM | Tris-HCl(pH8.0) |
72 mM | KCl |
5 mM | MgCl2 |
5 mM | DTT |
5 mM | スペルミジン |
0.01% | BSA |
0.5 μg/50 μl | supercoiled pBR322 DNA |
品質管理データ
使用上の注意
- 添付反応液にはスペルミジン(終濃度5 mM)が添加してある(スペルミジンを反応液に添加しない場合、活性が1/20程度に低下することがある)。
- pBR322 DNAやΦX174 DNAのRF I(スーパーコイル分子)を、DNA Topoisomerase I で反応させた後、アガロースゲル電気泳動を行うと、ゲル中にエチジウムブロマイド(EtBr)が含まれている場合、反応の前後でバンドの位置に変化が起こらない。
これは、DNA Topoisomerase I によりrelax型に転換したDNAが、EtBrの影響で再びスーパーコイル状態になってしまうからである。
そのためDNA Topoisomerase I 活性を測定するときは、EtBrを含まないアガロースゲルで電気泳動を行い、泳動終了後EtBrで染色をすることが必要である。
- 10×添付Bufferに0.1%ウシ血清アルブミン溶液を直接加えると多量の白沈が生じるので、反応液を調製する際は次の順番で試薬を加える。
滅菌精製水→10×添付Buffer→0.1% BSA→基質DNA
- 本酵素はガラスやプラスチックに対する吸着性が強く、反応に際しては、ウシ血清アルブミン(BSA)を添加することが望ましい。
用途
起源
Calf thymus1, 2)
一般的性質
- 阻害剤
0.2 M以上の一価カチオン(K+、Na+)