環状RNA、ラリアットRNAの濃縮・精製に
  • 直鎖状RNAのみを効率的に分解
  • NGSやqPCR解析の前処理としての環状RNA濃縮に
  • 環状RNA合成サンプル中の直鎖状RNA除去に
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
2153A

TKR

タカラバイオ(株)
RNase R
NEW
1,000 U ¥43,000
説明書・データシート・ベクター情報
2153A
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製品説明

RNase Rは、直鎖状RNAを効率的に分解する3’-5’エキソリボヌクレアーゼです。本酵素は、環状または投げ縄(ラリアット)のRNA構造は分解できないため1)、環状RNAおよびラリアットRNAの濃縮および精製に有用です。

RNase Rの直鎖状RNA分解能(他社比較)
laneRNase R酵素量/基質RNA量
酵素なし-0 U/1 µg
1Takara20 U/1 µg
2A社
3B社
4C社
5Takara20 U/5 µg
(4 U/1 µg)
6A社
7B社
8C社

図1. RNase Rの直鎖状RNA分解能(他社比較)
本製品および他社RNase Rを用いて、直鎖状RNAと環状RNA(存在比1:1)を含むRNA基質1 µgまたは5 μgの分解能を確認した。
各反応は、20 μl反応系において本製品および他社RNase Rを20 U添加し、37℃で15分間反応後に変性アガロースゲル電気泳動を行った。
その結果、本製品は環状RNAを分解することなく、直鎖状RNAのみを選択的に分解した。また、本製品は5分の1の酵素量においてもその分解能が保持されることが示された。

保存

-20℃

起源

Escherichia coli carrying a plasmid that encodes the gene for RNase R
本酵素はN末端にHis-tagが付加されている。

一般的性質

質量:約93 kDa

活性の定義

37℃ 10分間で10 μgのpoly-r(A)を酸可溶性ヌクレオチドに変換する酵素量を1 Uとする。

失活条件

60℃、10分

活性測定用反応液組成

10×RNase R Reaction Buffer
60 μg/react.Poly-r(A)

品質管理データ

性能試験結果については、各ロットのCertificate of Analysis(CoA)をご覧ください。CoAはこちらからダウンロードできます。

用途

  1. NGSやqPCR解析の前処理としての環状RNA濃縮
  2. 環状RNA合成やサンプル中の直鎖状RNA除去

使用例

以下の反応液を調製する。 横にスクロールできます
試薬使用量最終濃度
Nuclease-free waterx μl
RNA*15 μg0.25 μg/μl
10×RNase R Reaction Buffer(10×)2 μl1 ×
RNase R(20 U/μl)1 μl*21 U/μl
Total20 μl
 ↓
37℃で15~30分間インキュベーションする。
*1 RNase Rが分解するRNAには7ヌクレオチド以上の3’オーバーハングが必要とされている。2)
*2 大過剰なRNase Rの添加は環状RNAの分解を引き起こす可能性がある。環状RNAの分解が見られた場合は酵素の使用量を減らす。
注意事項
  • 本ページの製品はすべて研究用として販売しております。ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用しないようご注意ください。また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでください。
  • タカラバイオの承認を得ずに製品の再販・譲渡、再販・譲渡のための改変、商用製品の製造に使用することは禁止されています。
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