In-Fusionと他社シームレスクローニングキットは何が違うの?

重要なのは出現コロニー数ではなく、目的クローンの取得率!
In-Fusionは他社シームレスクローニングキットよりも陽性コロニー率が圧倒的に高く、目的サンプル取得までの時間を大きく削減します。

In-Fusionクロー二ングは、制限酵素を使用せず、目的インサートとベクターを1ステップ反応でシームレスに繋げることができる技術です。
In-Fusion Snap Assembly Master Mixの製品ページはこちら

In-Fusionのようなシームレスクローニング技術をベースとしたキットは他社からも販売されていますが、実は大きな違いがあるのをご存知ですか?
その違いを以下にご紹介します!
in-fusionクローニング

■ In-FusionとA社同等キットの目的クローン取得率の比較(タカラバイオ取得データ)
各反応において、2.7 kbの線状化ベクターに3断片(MBP:1.1 kb、PROF12:0.7 kb、AcGFP1:0.7 kb)を同時にインサートするマルチクローニングを行った。 横にスクロールできます
 In-Fusion CloningA社キット
反応条件50℃、15分50℃、15分50℃、60分
ベクター + インサート89コロニー111コロニー392コロニー
Negative Control
(インサートなし)
1コロニー39コロニー78コロニー
目的クローンの取得率100%(26/26)19%(5/26)73%(19/26)

A社キットではNegative Controlにおけるコロニー数が多く、さらに目的クローン取得率も低い、空ベクターを持つコロニーが多く出現することが分かります。また、ベクター+インサートで得られたコロニーでもシーケンスの結果、In-Fusionはほぼすべてが正しい配列でしたが、A社キットはエラーが入ったものが多数見られました(data not shown)。この違いにより、In-Fusionの目的クローン取得率の方が圧倒的に高いのです!

ではなぜIn-Fusionの方が正しい配列のクローンを得られるのか?その秘密はこちら!

 

In-Fusionクローニングの正確性の秘密 -他社シームレスクローニングとの技術的な違い -
他社のシームレスクローニング技術では…
他社のシームレスクローニング技術
ベクターとインサートをつなぐために、ポリメラーゼとDNAリガーゼを使います。そのときにエラーが入ると考えられます。
In-Fusionクローニングでは…
In-Fusionクローニングでは
ベクターとインサートをつなぐために、ポリメラーゼもDNAリガーゼも使用しません(ギャップが生じても、大腸菌形質転換後に自動的に埋まります)。このため、変異が入らず、より正確性の高いクローニングが可能となります。
両キットの違いを説明した動画はこちら
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