製品説明
本酵素は各種のポリリボヌクレオチドの3’末端にアデニル残基を重合していく酵素である。一本鎖RNAはプライマーとして用いることができるが、二本鎖RNAや合成ポリヌクレオチド、短いオリゴヌクレオチド等はプライマーになりにくい。DNAはプライマーとして機能しない。この酵素はAMP残基を重合していくが、基質としてはATPのみを用い、ADPやdATPは基質となり得ない。またUTP、CTPの取込みはATPの5%以下で、GTPは基質として重合することはできない。
保存
-20℃
濃度
0.2~2.0 U/μl
形状
25 mM | Tris-HCl(pH7.9) |
500 mM | NaCl |
1 mM | EDTA |
0.1 mM | DTT |
50% | グリセロール |
注意
本製品には反応バッファーは添付されていない。
活性の定義
ATPを基質として37℃、pH7.9において、10分間に1 nmolのAMPをプライマーに重合させる酵素活性を1 Uとする。
活性測定用反応液組成
50 mM | Tris-HCl(pH7.9) |
10 mM | MgCl2 |
2.5 mM | MnCl2 |
250 mM | NaCl |
1 mM | DTT |
0.05% | BSA |
400 μg/ml | tRNA |
0.1 mM | [3H]ATP |
品質管理データ
用途
- RNAへのpoly(A) tailの付加2, 3)
- RNAの3’末端標識
起源
Escherichia coli B
一般的性質
- 分子量
58,000
- 至適pH
pH8.0
- 補因子
Mg2 +、Mn2+が必要であり、両者が共存している場合(10 mM Mg2+、2.5 mM Mn2+)に活性が最高になる1)。
- 反応時間によるATPの付加個数
84 μgのRNAに対し、1 mM ATPを基質として15 UのPoly(A) Polymeraseを作用させたときの結果を示す。
反応時間(分) | 0 | 5 | 10 | 30 | 60 |
Poly(A) bases | 0 | 10 | 20 | 40 | 75 |