製品説明
MazFは大腸菌のトキシン-アンチトキシンモジュールのトキシンタンパク質で、一本鎖RNA中のACA配列を認識し特異的に切断するエンド型リボヌクレアーゼ活性を有している。1)、2)本製品は大腸菌のシャペロンであるトリガーファクターとの融合タンパク質として提供している。
内容
mRNA Interferase-MazF(20 U/μl) |
| 1,000 U |
5×MazF Buffer |
| 1 ml |
保存
-20℃
添付 5×MazF Buffer組成
200 mM | リン酸ナトリウム緩衝液(pH7.5) |
0.05% | Tween 20 |
特長
- 本酵素は、一本鎖RNA中のACA配列の5’側を特異的に切断するエンド型リボヌクレアーゼである。
- 本酵素は、ニ本鎖RNA、ニ本鎖DNAおよび一本鎖DNAを切断しない。
- 本酵素を用いて一本鎖RNAを配列依存的に切断することができる。
用途
一本鎖RNAの限定分解
注意事項
- 本酵素は一本鎖RNA中のACA配列の第一番目のAの5’側を特異的に切断する酵素であるが、第一番目のAの3’側でも切断する場合があることが報告されている。1) また、周辺配列によってはAC配列の5’側で切断する場合もあることが報告されている。3) ACA配列の5'のAが5'側より5 base目以内にあると切断されない場合がある。
- 本酵素は一本鎖RNA中のNACA配列のACA配列の5’側を特異的に切断するが、NはRNAである必要がある一方、周辺配列は必ずしもRNAである必要はないとの報告がある。
- 本酵素は二本鎖RNAは切断しないため、RNAの高次構造の影響等により、RNA中のすべてのACA配列を切断できない場合もある。
- 本酵素による切断は2’, 3’-cyclic phosphateおよび5’-OHとなるため、そのままRNA ligaseでライゲーションすることはできない。
- 凍結融解を25回繰り返した後も、凍結融解しないものと同等の活性を保持していた。
使用上の注意
本製品は研究目的にのみ使用が許可されています。本製品または、本製品を利用して製造したものを商業目的で使用する際は、別途、商業利用契約を締結します。また、本製品、その構成部分またはその誘導体、ならびにこれらで製造されたものを第三者に譲渡(無料配布、販売)できません。