DD蛍光タンパク質レポーターシステム(ProteoTunerタイプ)

  • 非誘導時のバックグラウンドを低減させることで、非常に高いS/N比を実現
  • 検出が容易な蛍光タンパク質を用いたプロモーター活性測定システム
  • DD (Destabilization Domain)融合レポーターを用いた新しい手法
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
632190

CLN

Clontech
DD-tdTomato Reporter System
労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付 ライセンス
1 Set ¥179,000
説明書・データシート・ベクター情報
Z2190N
632191

CLN

Clontech
DD-AmCyan1 Reporter System
労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付 ライセンス
1 Set ¥179,000
説明書・データシート・ベクター情報
Z2191N
632192

CLN

Clontech
DD-ZsGreen1 Reporter System
労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付 ライセンス
1 Set ¥179,000
説明書・データシート・ベクター情報
Z2192N
631081

CLN

Clontech
NFκB DD Red Reporter System
労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付 ライセンス
1 Set ¥179,000
説明書・データシート・ベクター情報
Z1081N
631083

CLN

Clontech
NFκB DD Cyan Reporter System
労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付 ライセンス
1 Set ¥179,000
説明書・データシート・ベクター情報
Z1083N
631085

CLN

Clontech
CRE DD Green Reporter System
労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付 ライセンス
1 Set ¥179,000
説明書・データシート・ベクター情報
Z1085N
631087

CLN

Clontech
CRE DD Red Reporter System
労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付 ライセンス
1 Set ¥179,000
説明書・データシート・ベクター情報
Z1087N
631089

CLN

Clontech
CRE DD Cyan Reporter System
労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付 ライセンス
1 Set ¥179,000
説明書・データシート・ベクター情報
Z1089N
631073

CLN

Clontech
DD Monoclonal Antibody
取寄
50 μl ¥50,000
説明書・データシート・ベクター情報
Z1073N

製品説明

DD-FP (Fluorescent Protein) Reporter Systemは、非誘導時のバックグラウンドの低減と広いダイナミックレンジを両立するプロモーターアッセイシステムである。レポーター遺伝子に高輝度蛍光タンパク質(AmCyan1、tdTomato、ZsGreen1)を採用し、さらに非誘導時のバックグラウンドを抑えるために、タンパク質の安定化/安定化制御技術であるProteoTunerシステムを採用することで、これまで困難と考えられていた低バックグラウンドと広いダイナミックレンジの両立を実現している。

本システムでは、N-末端側に不安定化ドメイン (DD : Destabilization Domain)を融合して蛍光タンパク質レポーターを発現する。DD融合蛍光タンパク質はプロテアソームにより迅速に分解されるため、レポーターアッセイを開始するまでのリークに由来するバックグラウンドを大幅に低減させることができる。また、ここに膜透過性の低分子化合物リガンドであるShield1を添加すると、DDタグにShield1が結合し、DD融合蛍光タンパク質を分解から保護することができる(図1) (1)。したがって、目的の誘導物質を細胞に添加する際にShield1を同時に加えることで、プロモーターを活性化させる時のみにDD融合蛍光タンパク質レポーターを安定化させることができる。これにより、プロモーター非活性時のリークを抑制し、さらにプロモーター活性時に合成されるほとんどの蛍光タンパク質レポーター分子をシグナルとして検出することができるため、他の一般的なレポーターシステムよりも非常に高いS/N比と広いダイナミックレンジを実現することができる。

レポーターシステム応答配列用途レポーター遺伝子
DD-FP(ブランク)任意の応答配列を用いたレポーターアッセイtdTomato, AmCyan1, ZsGreen1から選択可
NFkB-DD-FPNFκBNFκB応答配列を用いたシグナル伝達系の解析
CRE-DD-FPCRECRE応答配列を用いたシグナル伝達系の解析

内容

DD Fluorescent Protein Reporter Systems
(製品コード 632190/632191/632192)
・Promoterless DD Fluorescent Reporter Vector (tdTomato/AmCyan1/ZsGreen1)
・Shield1

NFκB DD Fluorescent Protein Reporter Systems
(製品コード 631081/631083)
・NFκB Promoter DD Fluorescent Reporter Vector (tdTomato/AmCyan1/ZsGreen1)
・Shield1

CRE DD Fluorescent Protein Reporter Systems
(製品コード 631085/631087/631089)
・CRE Promoter DD Fluorescent Reporter Vector (tdTomato/AmCyan1/ZsGreen1)
・Shield1

図1. ProteoTuner SystemによるDDタグ融合タンパク質の安定化/不安定化の制御概要
不安定化ドメイン(DD:destabilization domain, 12 kDa)を融合した蛍光タンパク質は、プロテアソームにより迅速に分解される。しかし、膜透過性の低分子化合物Shield1を培地中に添加すると、Shield1はDDタグに結合して、DD融合蛍光タンパク質をプロテアソームの分解から保護する。
DD-Fluorescent Protein Reporter Systemでは、プロモーター活性化前にリークにより生じたDD融合蛍光タンパク質がプロテアソームにより迅速に分解されるため、非誘導時のバックグラウンドを強力に抑えることができる。



図2. 従来法よりも高いS/N比を示すDD蛍光タンパク質レポーターシステム
HEK 293細胞に、各レポーター遺伝子(CRE-tdTomato, CRE-DD-tdTomato, CRE-ZsGreen1, CRE-DD-ZsGreen1)をそれぞれコードするプラスミドを一過性にトランスフェクトした。24時間後、各細胞を10 μMのフォルスコリンと1 μMのShield1で同時に処理した。さらに4.5時間後、フローサイトメトリーを用いて蛍光強度を測定し、それぞれの誘導倍率を求めた。その結果、DDタグを融合した蛍光タンパク質は、DDタグを持たないものと比較して、tdTomatoの場合には約3倍、ZsGreen1の場合には約6倍の高い誘導倍率を示すことが確認できた。

保存

-20℃

用途

  • レポーターアッセイ
  • NFκBやCRE応答配列を用いたシグナル伝達系の解析
注意事項
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