深赤色を示す蛍光タンパク質HcRed1は、造礁サンゴ
Heteractis crispaから分離された非蛍光性の色素タンパク質に部位特異的変異とランダム突然変異を導入して改変したHcRedを、哺乳類コドン頻度に最適化したものである。それまで困難とされてきた長波長にシフトした赤色蛍光(励起極大波長;588 nm、蛍光極大波長;618 nm)を示し、4色多重解析にも使用可能である。
(
蛍光タンパク質概説_Living Colors蛍光タンパク質の特性表を参照)
図1. Living Colors蛍光タンパク質を用いた4色による可視化
AmCyan1あるいはZsGreen1、ZsYellow1、HcRed1を安定に発現するHEK 293細胞株を混合してディッシュに播種し、BD Pathway Bioimagerを用いて視覚化した。検出にはそれぞれ以下のフィルターセットを使用した。
AmCyan1; HQ440/30, 470DCXR, and HQ488/35
ZsGreen1; HQ488/10, 84100 beam splitter, and HQ540/50
ZsYellow1; HQ500/40, 530DCLP, and HQ555/40
HcRed1; HQ575/50x, Q610LP, and HQ640/50m