製品説明
NucleoSpin RNA Plus XSは、メンブレンの直径を小さくし、メンブレン接面を狭くした独自のXSスピンカラムを採用した製品で、微量の細胞、組織サンプルから高濃度のtotal RNAを精製できる。更にNucleoSpin gDNA Removal Column XSにより、DNaseによる酵素処理を行うことなく、スピンカラムに1回通すだけでゲノムDNAを除去することができるため、高純度のRNAを迅速簡便に調製することができる。
NucleoSpin RNA Plus XSによるRNA精製では、試料とする微量の細胞や組織を2-MEやTCEPの添加不要な新規Lysis Bufferを用いて溶解するとともに内在性のRNaseを失活させる。NucleoSpin gDNA Removal Column XSによりライセートの清澄化とゲノムDNAの除去を行い、NucleoSpin RNA Plus XS Columnによりtotal RNAの精製を行う。
これらのRNA抽出の操作は室温で行うことができる。
原理 | シリカメンブレン法(2カラム) |
形状 | XSスピンカラム |
サンプル量 | 培養細胞:1~105 cells 組織: ~5 mg |
精製サイズ | >100 bases |
回収量 | 500~2,000 ng(HeLa細胞、105 cells)
0.05~0.2 ng(HeLa細胞、101 cells)
2.5~8 ng(マウス肝臓、0.5 μg)
0.1~0.5 ng(マウス脳、0.5 μg)
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A260/280 | 1.9~2.2 |
A260/230 | 1.5~2.5 |
標準的RIN* | >8 |
溶出液量 | 5~30 μl |
精製時間 | 18分 |
結合容量 | 110 μg |
* RNA integrity number
内容
・Lysis Buffer LB1
・Lysis Buffer LB2
・Binding Solution BSXS
・Wash Buffer MDB
・Wash Buffer WB2 (Concentrate)
・RNase-free H2O
・NucleoSpin gDNA Removal Column XS(黄リング)
・NucleoSpin RNA Plus XS Column(青リング、Collection Tubes付)
・Collection Tubes (2 ml)
・Collection Tubes (1.5 ml)
保存
室温
本製品以外に必要な試薬、機器(主なもの)
試薬
・96~100%エタノール
器具
・1.5 mlマイクロチューブ
・ピペットチップ(滅菌済)
・ピペット
・高速遠心器
・サンプル破砕用ホモジナイザー
操作手順
用途
- 微量の培養細胞、ヒト、動物組織からのRNA精製
- 精製RNAはリアルタイムRT-PCR、ノーザンブロット、アレイ解析、RNA-Seqなどに使用可能