製品説明
NucleoBond Xtra BACは高い選択性と特異的シリカマトリクスを採用した陰イオン交換体により、P1ファージ、BACおよびPACなどのラージコンストラクトDNA(~300 kb)を高純度に精製できる。
本製品を用いることで約75分でBACベクターDNAを精製することができ、トランスフェクションや転写、酵素反応などに阻害を及ぼすRNAやタンパク質、代謝産物、色素、糖質などの微量コンタミネーションも、ほぼ完全に除去できる。
原理 | 陰イオン交換クロマトグラフィー法 |
形状 | 自然落下型カラム |
推奨する大腸菌培養液量 | 250~750 ml |
ベクターサイズ | <300 kb |
標準的な回収量 | 10~150 μg |
A260/280 | 1.80~1.95 |
イソプロパノール沈殿時の回収方法 | 遠心分離 |
精製時間 | 75分 |
結合容量 | 150 μg |
操作手順(大腸菌のアルカリ溶解・中和)
A | | 大腸菌ペレットをBuffer RES-BACにより懸濁 |
B | | LYS-BAC (LyseControlを含む)を添加。 菌懸濁液が青く変色。 |
C | | NEU-BACを添加して、混合開始。 中和反応によりLyseControlの青色が変化し始める。 |
D | | LyseControlの青色が若干残っている状態。 -混合が不十分 |
E | | LyseControlが無色の状態 -混合が十分に行われている。 |
プロトコールの詳細はこちらをご覧ください。 用途
- 大腸菌からのP1、BAC、PACなどのラージコンストラクトDNAの精製
- 精製したDNAは、クローニング、PCR、制限酵素反応、シーケンス、トランスフェクションに使用可能
内容
・Buffer RES-BAC
・Buffer LYS-BAC(LyseControlを含む)
・Buffer NEU-BAC
・Buffer EQU-BAC
・Buffer Wash-BAC
・Buffer ELU-BAC
・RNase A(凍結乾燥品)
・NucleoBond Xtra BAC Column(NucleoBond Xtra BAC Column Filtersを含む)
・Plastic Washers
保存
室温
(RNase Aを添加したBuffer RES-BACは4℃で保存する。6ヵ月間安定)
※Buffer LYS-BACにはSDSが含まれているため、20℃以下で保存すると、沈殿が生じることがある。
沈殿が生じた場合は、30~40℃で数分間、ボトルを保温し、混合して溶解した後に使用する。
NucleoBondはマッハライ・ナーゲル社の登録商標です。