製品説明
NucleoBond AXG Columnは、動物組織、バクテリア、酵母からゲノムDNAを精製するためのカラムである。必要な酵素(Proteinase K、RNase A)とバッファーを含むBuffer Setと組み合わせて使用することにより、最大500 μgのゲノムDNAを精製することができる。バクテリア、酵母には「NucleoBond AXGカラム+Buffer Set III」を推奨(酵母の場合は追加で試薬が必要:マニュアル参照)、動物組織には「NucleoBond AXGカラム+Buffer Set IV」を推奨する。
NucleoBond AXG columnにより精製されたゲノムDNAは非常に純度が高く、さらに自然落下による精製工程のため、高分子ゲノムDNAの切断を低減することができる。サンプルはProteinase Kにより溶解後、DNAのカラムへの結合とカラム流速を改善するためにBuffer N2で希釈し、カラムへ添加する。カラム洗浄後、ゲノムDNAは高イオン強度のバッファーで溶出し、最後にイソプロパノール沈殿により回収する。
| NucleoBond AXG 20 | NucleoBond AXG 100 | NucleoBond AXG 500 |
原理 | 陰イオン交換クロマトグラフィー法 |
形状 | 自然落下型カラム Mini | 自然落下型カラム Midi | 自然落下型カラム Maxi |
サンプル量 | 2~5 ml バクテリア培養液 3~5 ml 酵母培養液 <20 mg 組織 | 15~20 ml バクテリア培養液 10~20 ml 酵母培養液 <100 mg 組織 | 60~80 ml バクテリア培養液 100~500 ml 酵母培養液 <400 mg 組織 |
精製サイズ | 500 bp~300 kb |
回収量 | ~20 μg | ~100 μg | ~500 μg |
A260/280 | 1.80~1.95 |
精製時間 | 4~5時間 |
結合能力 | 20 μg | 100 μg | 500 μg |
内容
NucleoBond AXG
・NucleoBond AXG Columns
・Plastic Washers
NucleoBond Buffer Set III(製品コード 740603)
・Buffer G3
・Buffer G4
・Buffer N2
・Buffer N3
・Buffer N5
・RNase A(凍結乾燥品)
・Proteinase K(凍結乾燥品)
・Proteinase Buffer PB
NucleoBond Buffer Set IV(製品コード 740604)
・Buffer G2
・Buffer N2
・Buffer N3
・Buffer N5
・RNase A(凍結乾燥品)
・Proteinase K(凍結乾燥品)
・Proteinase Buffer PB
本製品以外に必要な試薬、器具(主なもの)
試薬
・2-メルカプトエタノール
・イソプロパノール
・85%または70%エタノール
・TEバッファーまたは滅菌蒸留水
・リゾチーム(バクテリアからのDNA精製)
・lyticase/zymolase(酵母からのDNA調製)
器具
・冷却遠心器(≧5,000×g)
・遠心チューブ
・NucleoBond Rack Large、NucleoBond Xtra Combi Rack
保存
室温
用途
【注】酵母からのゲノムDNA精製には追加試薬が必要です。ユーザーマニュアルを確認してください。
NucleoBondはマッハライ・ナーゲル社の登録商標です。