製品説明
NucleoSpin 96 cfDNAは、血漿からの循環セルフリーDNA精製を96ウェルフォーマットで行えるキットである。血漿の溶解後、セルフリーDNAを高効率にカラムへ結合し、吸引によりDNAを溶出できる。吸引法を採用しており、最大2 mlの血漿から循環セルフリーDNAの精製を行うことができる。また、本キットは、ほとんどの自動化精製装置に適応可能である。
原理 | シリカメンブレン法 |
形状 | 96ウェルプレート |
サンプル量 | 0.5~2.0 ml 血漿(EDTA入り採血管、Cell-Free DNA BCT採血管(Streck社)由来) |
回収DNAサイズ | ≧50 bp |
回収量 | サンプル品質および量に依存 |
溶出液量 | 100 μl(最終溶出量:70 μl) |
精製時間 | 90分 |
2019年12月をもちましてNucleoSpin 96 DNA PlasmaおよびNucleoSpin 96 DNA Plasma Core Kitの製品名称がそれぞれNucleoSpin 96 cfDNA、NucleoSpin 96 cfDNA Core Kitへと変更されました。製品名称以外、キットの性能やコンポーネント、価格、使用回数、操作手順などの変更はございません(製品名変更に伴いプレートの名称もNucleoSpin cfDNA Binding Plateへ変更されていますが、カラム自体は同一のものです)。
各製品についてはlot 2001/001以降のlotより製品名称が変更されます。
図1.2 ml血漿からのセルフリーDNA精製
各検体から2種類の採血管(EDTA、Cell-Free DNA BCT(Streck社))を使用して得られた血漿からセルフリーDNAを精製した。DNA量はqPCR法により定量した。
どちらの採血管を使用してもNucleoSpin 96 cfDNAを使用して、セルフリーDNAを効率よく精製することができた。
内容
NucleoSpin 96 cfDNA
・Activation Buffer PMA
・Lysis Buffer PML
・Binding Buffer PMB
・Wash Buffer PMW1
・Wash Buffer PMW2 (Concentrate)
・Elution Buffer PME*1
・Liquid Proteinase K
・NucleoSpin cfDNA Binding Plate
・MN Wash Plate
・Square-well Block (96 wells)
・Round-well Block with Cap Strips
NucleoSpin 96 cfDNA Core Kit
・Activation Buffer PMA
・Lysis Buffer PML
・Binding Buffer PMB
・Wash Buffer PMW1
・Wash Buffer PMW2 (Concentrate)
・Elution Buffer PME*1
・Liquid Proteinase K
・NucleoSpin cfDNA Binding Plate
*1 組成:5 mM Tris-HCl, pH8.5
保存
室温
(Liquid Proteinase K:開封後は4℃または-20℃保存)
本製品以外に必要な試薬、機器(主なもの)
試薬
・96~100%エタノール
器具
• NucleoVac 96 Vacuum Manifold(製品コード 740681)
• NucleoVac Vacuum Regulator(製品コード 740641)
• 吸引ポンプ
用途
- 多検体の血漿サンプルからの循環セルフリーDNA精製
- 精製されたDNAは次世代シーケンス、qPCR、デジタルPCRなどに使用可能
NucleoSpinはマッハライ・ナーゲル社の、Cell-Free DNA BCTはStreck社の登録商標です。