製品説明
NucleoSpin RNA Virus Fはファンネルカラムの採用で1 mlまでの血清、血漿、無細胞生体液を処理することができる。ファンネルカラムをそのまま50 mlチューブ内にセットすることができるため、コンタミネーションやサンプル飛散のリスクが排除できる。
RNAウイルスはLysis Buffer RAV1により効果的に溶解される。
低濃度ウイルスRNAの回収率を高めるためには、製品に含まれるCarrier RNAを使用する。DNAウイルス(例えばHBV)は溶解が困難な場合が多いため、Proteinase Kを添加する(Proteinase Kは別売:製品コード 740506)。
Wash Buffer RAWおよびRAV3による洗浄で塩などのPCR阻害物質や代謝産物、細胞由来の溶解性高分子は簡単に除去することができ、精製したRNA/DNAはそのまま次の反応に使用することができる。
原理 | シリカメンブレン法 |
形状 | ファンネルカラム |
サンプル量 | 1 mlまでの血清、血漿、無細胞生体液 |
精製サイズ | 100 bp~約50 kb |
溶出液量 | 50~100 μl |
精製時間 | 45分 |
結合容量 | 30 μg |
内容
・Lysis Buffer RAV1
・Wash Buffer RAW
・Wash Buffer RAV3 (Concentrate)
・RNase-free H2O
・Elution Buffer RE*
・Carrier RNA(凍結乾燥品)
・NucleoSpin RNA Virus F Columns
・Collection Tubes(50 ml、0.5 ml)
* 5 mM Tris-HCl, pH8.5
保存
室温
操作手順
用途
- 血清、血漿、尿など細胞を含まない生体液(~1 ml)からのウイルスRNAの回収
- HCV、HBV、HAV、HIV、HSV、HPV、VZV、EBV、parvovirus B19、H5N1、H1N1などで実績あり
- ウイルスRNA/DNAの回収(サポートプロトコール)
- RT-PCR、酵素反応などに使用可能
NucleoSpinはマッハライ・ナーゲル社の登録商標です。