E型カドヘリンは主として上皮細胞に発現しており、これらの細胞どうしのホモフィリックな細胞間接着に関与していると考えられている。
製品説明
HECD-1 | : | ヒト乳癌細胞MCF-7を抗原としたマウスモノクローナル抗体 |
SHE78-7 | : | ヒト胎盤由来可溶性E-cadherinを抗原としたマウスモノクローナル抗体 |
クローン番号 |
特異性 |
サブクラス |
HECD-1 |
ヒトE-cadherin(細胞外ドメイン)と反応する。 E-cadherinによるヒト細胞間接着を阻害する。
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マウスIgG1 |
SHE78-7 |
ヒトE-cadherinと反応する。 E-cadherinによるヒト細胞間接着を阻害する。 |
マウスIgG2a |
内容
モノクローナル抗体(凍結乾燥品) 0.1 mg
保存
4℃
復元後(2.0 mg/ml)は必要に応じて分注し-20℃保存で1年、もしくは防腐剤を加えて4℃で6ヵ月をめどに使用する。
由来
HECD-1:
ヒト乳癌細胞MCF-7感作BALB/cマウス脾臓細胞とマウス骨髄腫細胞P3-X63-Ag8-U1を融合して得たハイブリドーマを、BALB/cマウスの腹腔内で増殖させて得られた腹水
SHE78-7:
ヒト胎盤由来可溶性E-cadherin8) 感作 BALB/c マウス脾臓細胞とマウス骨髄腫細胞 P3-X63-Ag8-U1 を融合して得たハイブリドーマを、BALB/cマウスの腹腔内で増殖させて得られた腹水
製法
カラムクロマトグラフィーによりイムノグロブリン(IgG)として精製後、1.0%ウシ血清アルブミンを含む10 mM PBS(pH7.4)に溶解して凍結乾燥。
抗体の復元
純水50 μlに溶解する(2.0 mg/ml、防腐剤を含まない)。
交差反応
HECD-1 | : | モルモット抗原と反応する。ウシ、ラット、ニワトリ、イヌ抗原とは反応しない。 |
SHE78-7 | : | ラット抗原とは反応しない。 |
用途
HECD-1 | : | 凍結切片およびパラフィン包埋切片の免疫組織染色(2~10 μg/ml)、還元および非還元非加熱条件でのウェスタンブロッティング(2~10 μg/ml)、接着阻害実験(100 μg/ml) |
SHE78-7 | : | 凍結切片およびパラフィン包埋切片の免疫組織染色(2 μg/ml)、還元および非還元条件でのウェスタンブロッティング(2 μg/ml)、接着阻害実験(1 μg/ml) |
使用抗体濃度
HECD-1:
●2~10 μg/ml:免疫組織染色、ウェスタンブロッティング、ELISAに使用する場合
* 免疫組織染色において2 μg/mlの濃度で4℃, 一晩の一次抗体反応を実施すると良好な染色像が得られます。
●1 μg/ml:フローサイトメトリーに使用する場合
●1 μg/ml:蛍光抗体法に使用する場合
●100 μg/ml:接着阻害に使用する場合
SHE78-7:
●2 μg/ml:免疫組織染色、ウェスタンブロッティング、ELISAに使用する場合
* 免疫組織染色において2 μg/mlの濃度で4℃, 一晩の一次抗体反応を実施すると良好な染色像が得られます。
●1 μg/ml:フローサイトメトリーに使用する場合
●1 μg/ml:蛍光抗体法に使用する場合
●1 μg/ml:接着阻害に使用する場合
希釈液
20 mM TBS(pH7.5)
1.0% ウシ血清アルブミン
10 mM 塩化カルシウム
(0.1% アジ化ナトリウム)
4℃で保存する場合は防腐剤を加えてください。
使用上の注意
カドヘリン抗原安定化のために抗原抗体反応液中に10 mM塩化カルシウム等カルシウムイオンを共存させてください。このとき希釈液にPBSを用いると沈殿が生じるので必ずTBSを使用して下さい。
関連資料