P型カドヘリンは、重層上皮(表皮、食道粘膜等)の増殖層、胎盤脱落膜等で発現しており、さまざまな組織の形成に関与していると考えられている。
製品説明
ヒト扁平上皮癌細胞A-431を抗原としたマウスモノクローナル抗体
クローン番号 |
特異性 |
サブクラス |
NCC-CAD-299 |
ヒトP-cadherinと反応する。
P-cadherinによる細胞間接着を阻害する。 |
マウスIgG1 |
内容
モノクローナル抗体(凍結乾燥品) 0.1 mg
保存
4℃
復元後(2.0 mg/ml)は必要に応じて分注し-20℃保存で1年、もしくは防腐剤を加えて4℃で6ヵ月をめどに使用する。
由来
ヒト扁平上皮癌細胞 A-4311)感作BALB/cマウス脾臓細胞とマウス骨髄腫細胞 P3-X63-Ag8-U1を融合して得たハイブリドーマを、BALB/cマウスの腹腔内で増殖させて得られた腹水
製法
カラムクロマトグラフィーによりイムノグロブリン(IgG)として精製後、1.0%ウシ血清アルブミンを含む10 mM PBS(pH7.4)に溶解して凍結乾燥。
抗体の復元
純水50 μlに溶解する(2.0 mg/ml、防腐剤を含まない)。
用途
非還元非加熱条件下でのウェスタンブロッティング(5~10 μg/ml)、接着阻害実験(100 μg/ml)、凍結切片の免疫組織染色(5~10 μg/ml)
希釈液
20 mM TBS(pH7.5)
1.0%ウシ血清アルブミン
10 mM塩化カルシウム
(0.1%アジ化ナトリウム)
4℃で保存する場合は防腐剤を加えてください。
使用上の注意
カドヘリン抗原安定化のために抗原抗体反応液中に10mM塩化カルシウム等カルシウムイオンを共存させてください。このとき希釈液にPBSを用いると沈殿が生じるので必ずTBSを使用して下さい。
関連資料