N型カドヘリンは、胚の神経組織、心筋、間充織等で発現しており、発生・分化にともなって局所的な増減が観察され、神経組織等の構築を調節していると考えられている。
製品説明
ニワトリ神経組織感作Wisterラット脾臓細胞とマウス骨髄腫細胞P3-X63-Ag8-U1を融合して得たハイブリドーマを、SCIDマウスの腹腔内で増殖させて得られたラットモノクローナル抗体
クローン番号 |
特異性 |
サブクラス |
NCD-2 |
ニワトリN-cadherinと反応する。
N-cadherinによる細胞間の接着を阻害する。 |
ラットIgG2a |
内容
モノクローナル抗体(凍結乾燥品) 0.1 mg
保存
4℃
復元後(2.0 mg/ml)は必要に応じて分注し-20℃保存で1年、もしくは防腐剤を加えて4℃で6ヵ月をめどに使用する。
製法
カラムクロマトグラフィーによりイムノグロブリン(IgG)として精製後、1.0%ウシ血清アルブミンを含む10 mM PBS(pH7.4)に溶解して凍結乾燥。
抗体の復元
純水50 μlに溶解する(2.0 mg/ml、防腐剤を含まない)。
交差反応
アフリカツメガエル(Xenopus)N-cadherinに反応する。ヒト、マウス抗原とは反応しない。
用途
接着阻害実験(100 μg/ml)、還元および非還元非加熱条件下でのウェスタンブロッティング(10 μg/ml)、凍結切片の免疫組織染色(10 μg/ml)
希釈液
20 mM TBS(pH7.5)
1.0% ウシ血清アルブミン
10 mM 塩化カルシウム
(0.1% アジ化ナトリウム)
4℃で保存する場合は防腐剤を加えてください。
使用上の注意
カドヘリン抗原安定化のために抗原抗体反応液中に10 mM塩化カルシウム等カルシウムイオンを共存させてください。このとき希釈液にPBSを用いると沈殿が生じるので必ずTBSを使用して下さい。
関連資料