Matchmaker Mammalianアッセイキットでは、細胞に3種類のプラスミドをコトランスフェクションして、SEAPアッセイ(製品コード 630305)を行うことにより、哺乳類細胞における
in vivoのタンパク質-タンパク質間相互作用を検証する。
タンパク質-タンパク質間相互作用が哺乳類細胞内で行われるため、タンパク質はよりネイティブな状態に近いコンフォメーションをとり、翻訳後修飾を受けることが期待される。従って、本アッセイによる実験結果は生物学的に重要な相互作用を反映している可能性が高いと考えられる。
Matchmaker MammalianアッセイはMatchmaker Two-Hybrid Systemと同じ原理(DNA-BDとADの融合タンパク質として2つのタンパク質を発現)に基づいており、タンパク質が相互作用するときにのみpG5プラスミド上のSEAPレポーター遺伝子の転写が活性化される(図1)。2つのタンパク質間の相互作用は、SEAPアッセイによって検出できる(Great EscAPe SEAP Chemiluminescence Kit 2.0;製品コード 631736などを利用)。
図1. Matchmaker Mammalian Two-Hybridアッセイの手順
図2. Matchmaker Mammalian Assay Kit 2を用いて検出したHEK 293細胞におけるp53とSV40 large T-antigenとの相互作用
各プラスミドをコトランスフェクトしたHeLa細胞で、化学発光基質を用いてSEAP活性を測定した。pM-53とpVP16-Tは、相互作用するタンパク質をコードする陽性対照ベクターである。pVP16-CPはネガティブコントロールベクターである。