これらの抗体は、ウェスタンブロットなどでポリヒスチジンタグ融合タンパク質を検出する場合に有用である。6×Hisタグに高い特異性を示す6×His Monoclonal Antibody (Albumin-free)は、ウェスタンブロットにお勧めである。同じ抗体に西洋わさびペルオキシダーゼ(HRP)を結合した6×His mAb-HRP Conjugateは、ウェスタンブロットのほか、ELISAや免疫細胞組織化学アッセイに使用できる。6×HN Polyclonal Antibodyは、6×HNタグ融合タンパク質の検出に適しており、ウェスタンブロットとELISAで使用可能である。
6×His Monoclonal Antibody (Albumin-free)
本抗体のアイソタイプはIgG2aであり、マウス腹水から調製している。本抗体はアルブミンを含んでいないため、図1に示すように高いS/N比が得られ、わずか1 ngの6×Hisタグ融合タンパク質も検出可能である。また、安定性を高めるために脱塩処理を行っている。抗体-タンパク質複合体は、任意の標識抗マウス2次抗体を用いて可視化することができる。本抗体は、6×HNタグを認識しない。
6×His Monoclonal Antibody-HRP Conjugate
本製品は前述の抗体に西洋わさびペルオキシダーゼ(HRP)を結合したものである。HRP標識抗体を利用すると、2次抗体を使用せずに化学発光基質や発色基質、蛍光基質を用いて6×Hisタグ融合タンパク質を検出・可視化することができる。本抗体は、6×HNタグを認識しない。
6×HN Polyclonal Antibody (Albumin-free)
本抗体は6×HNタグ融合組換えタンパク質検出用のウサギポリクローナル抗体である。ウェスタンブロットとELISAで使用可能である。本抗体は、6×Hisタグを認識しない。
図1. 6×His Monoclonal Antibodyによる6×His-LacZの検出
TALON Resinにライセートを加えて10m Mイミダゾール溶液で洗浄した後、150 mMイミダゾールを含む緩衝液で溶出して6×His-LacZタンパク質を精製した。
パネルA:TALON Resinを用いた6×His-LacZの精製画分をSDS-PAGEで解析した。
パネルB:Albumin-free 6×His mABを用いてウェスタンブロット上のタンパク質を検出した。