MiraCell® iPS Cell to Endothelial Cell Differentiation Kit

ヒトiPS細胞から血管内皮細胞を高効率に分化誘導
  • ヒトiPS細胞から血管内皮細胞への分化誘導キット
  • 複数のヒトiPS細胞株からの高分化誘導効率(>80%)を確認済
  • 薬剤耐性遺伝子の導入などの複雑な工程を必要としない、簡便プロトコール
  • 分化誘導した血管内皮細胞は、凍結保存と拡大培養が可能
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
Y50300

TKR

タカラバイオ(株)
MiraCell® iPS Cell to Endothelial Cell Differentiation Kit
労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付
1 Kit ¥172,000
説明書・データシート・ベクター情報
Y50300
Y50301

TKR

タカラバイオ(株)
MiraCell® iPS Cell to Endothelial Cell Differentiation Kit with DEF-CS™ 500 Culture System
労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付 ライセンス
1 Kit ¥232,000
Y50300とY30010のお得なセット品 説明書・データシート・ベクター情報 参考資料
Y50301
Y50053

TKR

タカラバイオ(株)
MiraCell® EC Culture Medium
労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付
1 Set ¥98,000
説明書・データシート・ベクター情報
Y50053
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製品説明

MiraCell iPS Cell to Endothelial Cell Differentiation Kitは、ヒトiPS細胞から血管内皮細胞を分化誘導するキットである。本製品には、Cellartis DEF-CS 500 Culture System(製品コード Y30010)に馴化したT25フラスコ1本(1.5×106個)または6ウェルプレート3ウェル(1.8×106個)からの血管内皮細胞分化工程(Day0~Day11)に必要なプレートコーティング剤(2種)、分化用基礎培地(2種)、培地添加剤(6種)が含まれている。 本製品を用いて調製した高純度(CD31陽性率>80%)な血管内皮細胞は、CD31、CD144(VEカドヘリン)、Tie2、VEGFR2などの血管内皮マーカー発現やチューブ形成能などを保持することが確認されている
また、分化誘導後(Day12以降)の細胞は、MiraCell EC Culture Medium(製品コード Y50053)を使用して長期間の拡大培養のほか、CELLBANKER 1plus(製品コード CB021)による凍結保存も可能である。
誘導に用いたiPS細胞株の性質に依存して、得られる血管内皮細胞の性能は異なる場合があります。
Cellartis iPS Cell to Hepatocyte Differentiation Systemの実験フロー
MiraCell iPS Cell to Endothelial Cell Differentiation Kitの実験フロー
(注1) 分化に用いるヒトiPS細胞は、Cellartis DEF-CS 500 Culture System(製品コード Y30010/Y50101)で2~5継代し、馴化したものを必ずご利用ください。
(注2) Day12以降の培養には、別売りのMiraCell EC Culture Medium(製品コード Y50053)をご使用ください。

内容

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Package 1Coating Reagent 1 (Day0 & 2)0.35 ml
Supplement 1 (Day3)0.42 ml
Supplement 2 (Day4)0.33 ml
Supplement 3 (Day7)0.3 ml
Supplement 4 (Day8)1.2 ml
Supplement 5 (Day9)1.0 ml
Supplement 6 (Day11)1.8 ml
 
Package 2Coating Reagent 2 (Day11)1.5 ml
EC Differentiation Basal Medium 1 (Day3~9)200 ml
EC Differentiation Basal Medium 2 (Day11)50 ml

保存

Package 1: -80℃
使用する直前まで-80℃以下で凍結保存し、融解後は使用する量に小分けし、再凍結は1回のみとしてください。

Package 2: 4℃
凍結しないでください

実験例

実験例1.3種のヒトiPS細胞株からの血管内皮細胞分化誘導結果の比較

ドナーの異なる3種のヒトiPS細胞株ChiPSC12(製品コード Y00285)、ChiPSC18(製品コード Y00305)、ChiPSC19よりMiraCell iPS Cell to Endothelial Cell Differentiation Kit(製品コード Y50300)を用いて分化誘導を行い、Day12以降の拡大培養をMiraCell EC Culture Mediumを用いて行った。その結果、分化誘導直後(Day11)に細く枝分れ状であった細胞形態が、Day16以降に血管内皮細胞様になることが確認された(図1A)。また、Day16での血管内皮マーカー(CD31、CD144、Tie2、VEGFR2)、血管前駆細胞マーカー(CD34、PROM1[CD133])の遺伝子発現をRT-qPCRで定量したところ、HUVECと比較して同等あるいは高発現されていることが確認された(図1B)。

3種のヒトiPS細胞株から誘導した血管内皮細胞の細胞形態(A)とマーカー発現(B)
図1.3種のヒトiPS細胞株から誘導した血管内皮細胞の細胞形態(A)とマーカー発現(B)


実験例2.3種のヒトiPS細胞株より誘導した血管内皮細胞の長期間純度維持

実験例1と同様にドナーの異なる3種のiPS細胞株より血管内皮細胞を分化誘導した後、MiraCell EC Culture Mediumによる培養をDay32まで行い、培養過程における血管内皮細胞純度の推移をフローサイトメトリー(CD31+CD144+細胞)により解析した。その結果、いずれのヒトiPS細胞株由来の血管内皮細胞についても、90%を超える高い純度を維持していた(図2)。

3種のヒトiPS細胞株由来血管内皮細胞の長期間培養による純度の推移
図2.3種のヒトiPS細胞株由来血管内皮細胞の長期間培養による純度の推移
各凡例右横の( )内の数値は、Day32の細胞拡大倍率(Day8の細胞数:1)を表す。


実験例3.ヒトiPS細胞由来血管内皮細胞を用いたチューブ形成能試験

MiraCell iPS Cell to Endothelial Cell Differentiation Kitを用いて誘導した血管内皮細胞をDay16にて凍結保存し、解凍後培養8日目にAngiogenesis Assay Kit(製品コード PK-CA577-K905)を用いてチューブ形成能を確認したところ、図3に示すチューブ形成が確認できた。

ヒトiPS細胞由来血管内皮細胞を用いたチューブ形成結果
図3.ヒトiPS細胞由来血管内皮細胞を用いたチューブ形成結果

使用上の注意

MiraCell iPS Cell to Endothelial Cell Differentiation KitはiHeart Japan株式会社よりライセンスを受け、タカラバイオ(株)が製造、販売しています。
注意事項
  • 本ページの製品はすべて研究用として販売しております。ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用しないようご注意ください。また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでください。
  • タカラバイオの承認を得ずに製品の再販・譲渡、再販・譲渡のための改変、商用製品の製造に使用することは禁止されています。
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