RNase T1, AOF

プロセス開発や医薬品の原料製造に
  • グアニン塩基の3’末端を特異的に切断するRNA分解酵素
  • プラスミド製造などのRNA除去を伴う製造やPoly(A)鎖長の分析などの品質評価に使用可能
  • 最終組成液にヒトまたは動物由来原料、βラクタム系化合物を不使用
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
2152A

TKR

タカラバイオ(株)
RNase T1, AOF
NEW
100 KU ¥10,000
説明書・データシート・ベクター情報
2152A
2152B

TKR

タカラバイオ(株)
RNase T1, AOF
NEW
500 KU ¥40,000
説明書・データシート・ベクター情報
2152B
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製品説明

RNase T1, AOF(Animal Origin Free)は、一本鎖RNA分子中のグアニン塩基を特異的に認識し分解するエンドリボヌクレアーゼです。グアニン塩基の3’側のホスホジエステル結合を加水分解します。1)
本酵素の活性に金属イオンは不要であり、Mg2+やCa2+等の2価の金属イオンによって阻害されます。2)

RNase T1によるRNA分解能
図1.RNase T1によるRNA分解能
本製品および他社RNase T1を用いて、 Bacterial carrier RNA 1 μgの分解能を確認した。各酵素を反応液(活性測定用反応液組成を参照)にそれぞれ 0.001、0.01、0.1、1、10 Uずつ添加し、37℃で10分間インキュベート後、アガロースゲル電気泳動を行った。
その結果、本製品は酵素添加量に比例したRNA分解が確認できた。
また、本製品のRNA分解能は、他社酵素と同等レベルであることが示された。

切断特異性評価
図2.切断特異性評価
本製品および他社RNase T1と比較対象のRNase Aを用いて様々な蛍光標識RNA probeを切断し、切断特異性を確認した。
各酵素は反応液にそれぞれ1 Uずつ添加し、37℃で1時間インキュベート後に蛍光値を測定した。
その結果、本製品はG塩基を含むprobeのみを切断しており、G塩基を特異的に認識し分解することが示された。

品質

本製品の最終組成液には、ヒトまたは動物由来成分、およびβラクタム系化合物は含まれません。

形状

50 mMTris-HCl, pH7.5
50%Glycerol

保存

-20℃
凍結融解の繰り返しは避けてください。

起源

Escherichia coli carrying a plasmid containing the gene for Ribonuclease T1 from Aspergillus oryzae

一般的性質

質量:約11 kDa
至適pH:約pH7.5

活性の定義

Carrier RNAを基質とし、37℃、pH7.5、15分間で260 nmの吸光度を1.0増加させる酵素量を1 Uとする。

活性測定用反応液組成

50 mMTris-HCl, pH7.5 (37℃)
2 mMEDTA, pH7.5
0.2 mg/mlCarrier RNA

品質管理データ

性能試験結果については、各ロットのCertificate of Analysis(CoA)をご覧ください。CoAはこちらからダウンロードできます。

用途

  1. DNA調製物からのRNA除去
  2. mRNAのPoly(A)鎖長解析
注意事項
  • 本ページの製品はすべて研究用として販売しております。ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用しないようご注意ください。また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでください。
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