RNase-OFFは、非アルカリ性、非腐食性、非発癌性のRNaseコンタミネーション除去試薬で、RNaseを失活させる界面活性剤を含む、安定で耐熱性のあるready-to-useな試薬である。
(1)実験台などからのRNaseの除去
RNase-OFFを直接実験台に注ぎ、ペーパータオルで全面に拡げる。次に滅菌水を注ぎ、ペーパータオルで全面に拡げる。最後に新しいペーパータオルで水を拭き取る。
(2)器具・装置などからのRNaseの除去
RNase-OFFをペーパータオルに十分しみ込ませ、器具の表面をよく拭く。次に滅菌水をしみ込ませたペーパータオルで拭く。最後に新しいペーパータオルで拭き取る。小さな部品は、RNase-OFF に1~2分間浸した後、滅菌水でよく洗う。最後に新しいペーパータオルで水を拭き取る。
(3)プラスティック、ガラス容器などからのRNaseの除去
充分量のRNase-OFFを容器に注ぎ、撹拌して内表面全体に行き渡らせる。液を捨てた後、滅菌水を注いで撹拌しながら洗浄する(計2回)。水を捨て、乾燥させる。
(4)ピペットからのRNaseの除去
取扱説明書に従ってピペットを分解する。シャフト部分をRNase-OFF に1分間浸す。滅菌水でよく洗った後、新しいペーパータオルで拭き取る。次にシャフト以外の部分を、RNase-OFFをしみ込ませたペーパータオルで拭き、続いて滅菌水をしみ込ませたペーパータオルで拭く。最後に新しいペーパータオルで水を拭き取った後、ピペットを組み立てる。