製品説明
Taq Antibodyは、Hot Start PCR用の抗Taq抗体である。Taq DNA Polymeraseと結合することでポリメラーゼ活性を抑制し、PCRサイクル前のミスプライミングやプライマーダイマーに由来する非特異的増幅を防ぐことができる。Taq Antibodyは、PCRの最初のDNA変性ステップで変性するため、特別な変性ステップは必要なく、従来のPCR条件で使用できる。
TaKaRa Taq、TaKaRa Ex Taq、TaKaRa LA Taq、TaKaRa Z-Taqに対して本製品が有効に作用することを確認している。
保存
-20℃
形状
22 mM | Tris-HCl(pH8.0) |
100 mM | KCl |
15 mM | NaCl |
0.1 mM | EDTA |
1 mM | DTT |
0.5% | Tween20 |
0.5% | NP-40 |
50% | Glycerol |
濃度
5 U/μl
活性の定義
1 unitのTaq DNA Polymeraseの酵素活性を55℃、5分間の反応で90%以上阻害するTaq Antibody量を1 Uとする。ただし、Taq AntibodyはあらかじめTaq DNA Polymeraseと混合し、25℃ 10分間インキュベートして結合させてから使用するものとする。
用途
Hot Start PCR法によるDNA増幅
使用方法
(1)
Taq DNA Polymeraseの酵素液とTaq Antibodyを同液量ずつ穏やかに混合し、20~25℃で約10分間静置する(必ず原液のまま混合すること)。
(2)各酵素製品の使用方法に従って、PCR反応を行う。
この方法で
TaKaRa Taq(製品コード R001A/B/C)、
TaKaRa Ex Taq(製品コード RR001A/B/C)、
TaKaRa LA Taq(製品コード RR002A/B)、
TaKaRa Z-Taq(製品コード R006A/B)に対してTaq Antibodyが有効に作用することを確認している。