TB Green Advantage qPCR Premixは、A社製のリアルタイム試薬に比べ、高い反応特異性を示す。図1の実験では、Clontechの試薬がシングルピークの融解曲線を示したのに比べ、A社の試薬では融解曲線分析で複数のピークが見られ、特に鋳型のコピー数が少ない場合に非特異的増幅が顕著であった(図1)(1)。また、図2に示すCt値のシフトからわかるように、TB Green Advantage qPCR PremixはB社の試薬より高い増幅効率を示す。
TB Green Advantage qPCR Premixはその他の競合製品と比べた場合にも、反応特異性(融解曲線から目的産物のみの特異的増幅を確認)、増幅効率、感度(増幅曲線がより低いCt値を示す)の面でより優れた性能を発揮する。
図1. Roche LightCyclerを用いて、TB Green Advantage qPCR PremixとA社同タイプキットの反応特異性を比較
TB Green Advantage qPCR Premixでの結果をパネルA(増幅曲線)とパネルC(融解曲線)に、A社試薬での結果をパネルB(増幅曲線)とパネルD(融解曲線)に示した。
サイクリング条件は以下の通りである。
TB Green Advantage qPCR Premix: 95℃ 10秒→95℃ 5秒/60℃ 20秒;45サイクル。A社試薬:95℃ 10分→94℃ 10秒/55℃ 5秒/72℃ 10秒;45サイクル
図2. ABI PRISM 7000 Sequence Detection Systemを用いて、TB Green Advantage qPCR PremixとB社同タイプキットの増幅効率を比較
TB Green Advantage qPCR Premixでの結果をパネルA(増幅曲線)に、B社試薬での結果をパネルB(増幅曲線)に示した。
サイクリング条件は以下の通りである。
TB Green Advantage qPCR Premix: 95℃ 10秒→95℃ 5秒/60℃ 31秒;40サイクル。B社試薬:95℃ 10分→95℃ 15秒/60℃ 1分;45サイクル