製品説明
Recombinant DNase I(RNase-free)はウシ膵臓由来のDNase I遺伝子を発現・精製した組換えタンパク質で、一本鎖および二本鎖のDNAを同程度にランダムに分解し、5’-P末端を持つオリゴヌクレオチドを生成させる、endodeoxyribonucleaseである。Mg2+存在下では二本鎖DNAにランダムにニックを入れるが、Mn2+存在下では二本鎖の同時切断が起こり、DNAを断片化する。
本酵素は、実用上問題とならないレベルまでProteaseおよびRNaseを除いているため、中性域での安定性が向上しており、RNAの調製の際に安全に用いることができる。
保存
-20℃
濃度
5 U/μl
形状
20 mM | Tris-HCl, pH7.5(at 4℃) |
50 mM |
NaCl |
0.1 mM |
CaCl2 |
50% | Glycerol |
起源
Expressed in non-animal host carrying plasmid encodes the gene of bovine pancreas DNase I.
添付Buffer組成(保存:-20℃)
(10×DNase I Buffer)
400 mM |
Tris-HCl, pH7.5 |
80 mM |
MgCl2 |
50 mM |
DTT |
活性の定義
仔牛胸腺DNAを基質として、25℃、pH5.0において反応液の260 nmの吸光度を1分間に0.001増加させる酵素活性を1 Uとする(Kunitz unit1))
活性測定用反応液組成
100 mM |
酢酸ナトリウム, pH5.0(25℃) |
5 mM |
MgSO4 |
40 μg/ml | 基質DNA |
品質管理データ
用途
- T7あるいはSP6 RNA Polymeraseを用いてin vitro transcriptionによるRNA合成を行った後、buffer置換せずに鋳型DNAを消化5)に用いられる。
- DNA Polymerase I(製品コード 2130)と共にnick translation2)に用いられる。
- Mn2+存在下でshot-gun sequencingのためのDNAライブラリー作成3)に用いられる。
- DNA-タンパク質の相互作用を調べるフットプリント法4)に用いられる。
- RT-PCR前のゲノムDNAの除去に用いられる。
一般的性質
- 分子量
約39,000
- 至適pH
pH7.0~8.0(2価のカチオン存在下で活性は最大)
- 阻害剤
EDTA
- 安定性
75℃、10分の熱処理で不可逆的に失活する。