NucleoSpin RNA Virusは核酸との高い結合容量をもつ特別なメンブレンを採用しており、150 μlの血清、血漿、無細胞生体液から効率よくウイルスRNAを回収するシングルスピンカラムである。操作は非常に迅速かつ簡便で、Lysis Bufferを加え5~10分間インキュベートしてウイルスを溶解した後、NucleoSpin Columnに加えてWash Buffer RAWおよびRAV3を用いる洗浄ステップで夾雑物を除き、水やElution Buffer(5 mM Tris-HCl, pH8.5)でRNAを溶出するだけである。
RNAウイルスはLysis Buffer RAV1により効果的に溶解される。低濃度ウイルスRNAの回収率を高めるためには、キットに付属のCarrier RNAを使用する。
DNAウイルス(例えばHBV)は溶解が困難な場合が多いため、Proteinase Kを添加する(Proteinase K は別売:製品コード 740506)。より高純度なウイルスDNAの精製にはNucleoSpin Blood(製品コード 740951.10/.50/.250)を推奨する。
Wash Buffer RAWおよびRAV3による洗浄で塩などのPCR阻害物質や代謝産物、細胞由来の溶解性高分子は簡単に除去することができ、精製したRNA/DNAはそのまま次の反応に使用することができる。
原理 | シリカメンブレン法 |
形状 | ミニスピンカラム |
サンプル量 | 150 μlまでの血清、血漿、無細胞生体液 |
精製サイズ | 100 bp~約50 kb |
溶出液量 | 50 μl |
精製時間 | 30分 |
結合容量 | 40 μg |