iDimerize™ Reverse Dimerization System

タンパク質の解離を誘導
  • タンパク質複合体の解離を低分子化合物によりリアルタイムで制御
  • タンパク質の誘導分泌
  • タンパク質の分離/解離の誘導
  • タンパク質輸送に関する研究への応用が可能
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別)
キャンペーン価格
特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
635066

CLN

Clontech
iDimerize™ Reverse Dimerization System
iDimerize タンパク質相互作用誘導システム 取寄 労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付 ライセンス
1 Set ¥264,000
¥211,200
2024/11/25~
2025/03/31

説明書・データシート・ベクター情報
Z5066N
635054

CLN

Clontech
D/D Solubilizer
iDimerize タンパク質相互作用誘導システム 労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付 ライセンス
500 μl ¥87,000
¥69,600
2024/11/25~
2025/03/31

説明書・データシート・ベクター情報
Z5054N
635053

CLN

Clontech
D/D Solubilizer
iDimerize タンパク質相互作用誘導システム 労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付 ライセンス
500 μl×5 ¥344,000
¥275,200
2024/11/25~
2025/03/31

説明書・データシート・ベクター情報
Z5053N
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製品説明

iDimerize Reverse Dimerization Systemは低分子化合物の培地への添加により、タンパク質複合体の解離をリアルタイムで制御できる、発現ベクターと低分子化合物を含むシステムである。目的タンパク質をDmrDドメインと融合・発現させると、D/D Solubilizerリガンドが存在しないと融合タンパク質は凝集する。

iDimerize論文紹介

Reverse Dimerization: タンパク質間相互作用の解離

iDimerize Reverse Dimerization Systemは“reverse dimerization”、凝集状態にあるタンパク質分子を、D/D Solubilizerの添加により解離させるシステムである。
したがって、iDimerize Reverse Dimerization Systemは他のiDimerizeシステムとは補完関係にあり、誘導的ダイマー化の作製にも使用できる。本キットでは、オリゴマー化により活性化された反応過程を停止することで、iDimerizerシステムでコントロールできる、ほとんどの反応を“逆に”制御することができる。

タンパク質の誘導分泌

タンパク質の大きな凝集体を利用した、ユニークな応用例として、融合タンパク質に分泌シグナル配列を付加すると、小胞体で凝集体を形成する。リガンドが添加されると、細胞からタンパク質の迅速な分泌が誘導される。この方法は、迅速、一過性かつ厳密に制御されたヒト成長ホルモン(hGH)とインシュリンの分泌を誘導するために用いられた。(Rivera, V. M., et al. (2000) Science 287(5454):826–830)

D/D Solubilizerリガンド

D/D Solubilizerは細胞膜透過性リガンドであり、DmrDドメインを含む融合タンパク質のダイマー化を解離することができる。D/D Solubilizerはin vitroやマウスで毒性試験されており、毒性がないことが示されている。容量依存的なデータを取得するためには、Solubilizerを推奨範囲内の濃度(10~500 nM)および時間(30分から12時間以上)でテストすることを推奨する。なお、D/D SolubilizerはARIAD Pharmaceuticals Inc.から発売していたAP21998リガンドとは異なる分子であるが、同様の機能を有しており、このキットのリガンドとして使用できることが確認されている。

Reverse Dimerization Systemはタンパク質の凝集を誘導する結合モチーフ(紫)を発現するベクターとタンパク質を解離(可溶化)するSolubilizer (黄色)を含む。このシステムにより、細胞内輸送の研究や調節性分泌の誘導が可能である。

タンパク質の誘導分泌
DmrDドメインを含む融合タンパク質は、大きな凝集体として小胞体に局在している(左)。
D/D Solubilizerが添加されると凝集体は解離し、分泌装置を通してタンパク質が輸送される(右)。タンパク質が分泌されるかを確かめるため、フューリン切断配列をDmrDドメインと目的タンパク質の間に配置した。
フューリン酵素はトランス・ゴルジ体で特異的に発現するため、融合タンパク質はその場所を横切る際に処理され、正しく処理されたタンパク質は分泌される。この手法は、迅速、一過性かつ密接に制御されたヒト成長ホルモン(hGH)とインシュリンの分泌を誘導するために用いられた。(Rivera, V. M., et al. (2000) Science 287(5454):826–830).

D/D Solubilizerの添加によるDmrD融合ルシフェラーゼの分泌
DmrD融合Metridia分泌型ルシフェラーゼ発現ベクターを細胞に導入し、7時間後に6ウェルプレートに分けた。その後、培地を除去し、異なる濃度のD/D Solubilizerを含む培地に交換して、培養した。培養開始から18時間後にReady-To-Glow Secreted Luciferase Reporter System(製品コード 631731)を用いてルシフェラーゼ活性をルミノメーターで測定した。D/D Solubilizerの添加濃度が、50 nMを超えた頃から、ルシフェラーゼの分泌が開始されていることが確認できる。

D/D Solubilizer.の化学構造式
D/D SolubilizerはAP21998 リガンドと異なる分子であるが、同じ機能を示す。

内容

iDimerize Reverse Dimerization System(製品コード 635066)
・prHom-1 Vector
・prHom-Nuc1 Vector
・prHom-Sec1 Vector
・Linear Hygromycin Marker(製品コード 631625)
・Linear Puromycin Marker(製品コード 631626)
・D/D Solubilizer(製品コード 635054)
注意事項
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