TaKaRa Bradford Protein Assay Kit

ブラッドフォード法によるタンパク質定量キット
  • Bradford法に基づいたキット
  • 簡単な操作で迅速に、濃度範囲が1~1,000 μg/mlのタンパク質溶液が定量可能
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
T9310A

TKR

タカラバイオ(株)
TaKaRa Bradford Protein Assay Kit
労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付
500回 ¥15,000
説明書・データシート・ベクター情報
T9310A
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製品説明

TaKaRa Bradford Protein Assay Kitは、Coomassie Dyeを用いるBradford法に基づいたキットで、簡単な操作で迅速に、濃度範囲が1~1,000 μg/mlのタンパク質溶液の定量を行うことができる。
本キットの定量の原理は、Coomassie Dyeがタンパク質と結合することにより、溶液の最大吸収波長が465 nmから595 nm(茶色から青色)にシフトすることによる。この色の変化は、タンパク質量に比例して起こるので、595 nmの吸光度を測定することにより、溶液のタンパク質濃度が定量できる。タンパク質と色素の複合体は、反応開始後5分から60分の間安定である。
本キットは、還元剤の存在下でも測定可能だが、界面活性剤の存在下では測定値が不正確になるので注意が必要である。(共存物質の影響については、「表1. 標準プロトコールにおける各種試薬の許容濃度」を参照。)
また、タンパク質によって発色率が大きく異なるので、注意する。(タンパク質の発色率の比較は、表2:BSAに対する各種タンパク質の発色率を参照する。)

内容

本製品は、標準プロトコールを用いた場合、1 ml反応系において500回、200 μl反応系において2,500回の測定が可能。また、希釈プロトコールを用いた場合、1 ml反応系において1,000回、200 μl反応系において5,000回の測定が可能である。

1.Bradford Dye Reagent  250 ml×2
2.BSA Standard Solution (2 mg/ml)  1 ml×10
BSA Standard Solutionは、安定剤として0.9% NaCl、0.05% NaN3を含む。

保存

4℃

キット以外に必要なもの

  • 1 ml のキュベット(1 ml 反応系の場合)
    ポリスチレン製のディスポーザブルキュベットを推奨
  • マイクロタイタープレート(200 μl反応系の場合)
  • マイクロチューブ(2 mlまたは1.5 ml)
  • 分光光度計またはマイクロプレートリーダー

共存物質の影響

本キットは、還元剤の影響は比較的受けにくいが、界面活性剤の濃度が高い場合は、測定に影響を受ける。本キットでの測定に影響がない濃度を表1に示す。

表1. 標準プロトコールにおける各種試薬の許容濃度 横にスクロールできます
物質名
共存物質 許容濃度
Salts/ Buffers
Ammonium sulfate
1 M
Borate pH9.5
50 mM
Calcium chloride
10 mM
Glycine
100 mM
Guanidine-HCl
3.5 M
HEPES, pH7.5
100 mM
Imidazole, pH7.0
200 mM
KPB, pH7.0
100 mM
Magnesium chloride
100 mM
MES, pH6.1
100 mM
MOPS, pH7.2
100 mM
NaPB, pH7.0
100 mM
Nickel chloride
10 mM
PBS
undiluted
PIPES, pH6.8
500 mM
Sodium acetate, pH5.0
600 mM
Sodium azide
0.5%
Sodium chloride
5 M
Sodium citrate, pH6.4
200 mM
Tricine, pH8.0
100 mM
Tris-HCl, pH8.0
2 M
Zinc chloride
10 mM
Detergents
Brij-35
0.125%
CHAPS
5%
NP-40
0.1%
Triton X-100
0.125%
Tween-20
0.1%
SDS
0.015%
物質名 共存物質許容濃度
Chelating agents
EDTA
100 mM
EGTA
50 mM
Reducing agents
Cysteine
10 mM
Dithiothreitol (DTT)
100 mM
Glucose
1 M
2-Mercaptoethanol
1 M
Organic solvents
Acetone
10%
DMSO
10%
Ethanol
10%
Methanol
10%
Misc. Reagents
Glycerol
50%
Hydrochloric Acid
100 mM
PMSF
1 mM
16S, 23S rRNA
1 mg/ml
Sodium Hydroxide
100 mM
Streptomycin sulfate
20%
Tryptophan
1 mM
Urea
6 M

タンパク質の種類による影響

タンパク質と色素の結合は、主にタンパク質中の塩基性アミノ酸または芳香族系アミノ酸と色素の結合(特にアルギニンとの結合)によるものである。そのため、タンパク質の種類によって発色率は異なる。図1は、一般的に標準物質として用いられるBSA(Bovine Serum Albumin)とBGG(Bovine Gamma Globulin)の標準曲線である。また、表2に15種類のタンパク質のBSAに対する発色率を示す。


図1.BSAとBGGの標準曲線

表2.BSAに対する各種タンパク質の発色率
タンパク質 Ratio
Albumin, bovine serum(BSA)
1.00
Alcohol Dehydrogenase, Saccharomyces cerevisiae
0.64
Aldolase, rabbit muscle
0.80
Carbonic Anhydrase, bovine erythrocytes
0.89
a-Chymotrypsin, bovine pancreas
0.52
Cytochrome C, bovine heart
1.31
Gamma globulin, bovine(BGG)
0.51
Hemoglobin, bovine
1.01
IgG, rabbit
0.40
IgG, mouse
0.58
Insulin, human
0.84
Lysozyme, chicken egg white
0.73
Myoglobin, equine skeletal muscle
1.15
Ovalbumin, chicken egg white
0.68
Transferrin, human
0.79
Ratio=(各種タンパク質の吸光度の平均値)/(BSAの吸光度の平均値)

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