本製品はVectalys社とClontechが共同で開発した高純度、高タイターのready-to-useのレンチウイルス粒子で、Tet-On 3Gのトランス活性化因子を搭載している。TRE3Gプロモーター(
PTRE3G)の下流に挿入した目的遺伝子ベクターと同時に使用することにより、ドキシサイクリン(テトラサイクリン誘導体)で発現コントロールすることができる。
本製品はSIN型ウイルスでパントロピックなエンベロープタンパク質VSV-Gを持つ組換えレンチウイルスである。Tet-On 3Gトランス活性化因子の発現にはEF1αプロモーターを利用しており、初代培養細胞や非分裂細胞を含むさまざまな哺乳類細胞への導入が可能である。
Tet-On 3G発現誘導システムの詳細は
こちら
Lentivirus Particle(Vectalys社)概要は
こちら
Vectalys社で使用実績のある細胞一覧は
こちら
図1. Tet-On 3G発現誘導システム
Tet-On 3Gシステムは、ドキシサイクリン(Dox)存在下でのみ遺伝子の発現誘導が起こる。Doxが結合するとトランス活性化因子の構造変化が起こり、TRE3Gプロモーター上のtetオペレーター(tetO)に結合してmRNAの翻訳が開始される。