製品説明
Thermal Cycler Dice Real Time System III(製品コード TP950)は、「使いやすさ」「コストパフォーマンス」「安心のサポート」をコンセプトに開発されたリアルタイムPCR装置である。従来装置で好評の日本語/英語両言語対応ソフトの他、タッチパネル搭載でスタンドアロン制御を可能にし、使いやすさを追求している。また
TB Green Fast qPCR Mix(製品コード RR430S/A/B)との併用で同等クラス機種で最短の反応時間を実現し(インターカレーター法)、さらに本体価格は従来機種よりもお求めやすい価格である。最高のコストパフォーマンスで、初めてリアルタイムPCR装置を導入される場合にも、2台目以降の購入をご検討中の場合にも、幅広く推奨できる装置である。
2年保証で長く安心してご使用いただけ、
リアルタイムPCR専用のサポートラインより専門スタッフが試薬・装置を問わずあらゆるご質問にお答えするなど、サポートも充実している。
特長
~タッチパネルを搭載しスタンドアロンの制御を可能に~
- 日本語/英語の両言語対応で使いやすさを追求
~高速反応にも対応~
- インターカレーター法では同等クラスで最速を実現
TB Green Fast qPCR Mix(製品コード RR430S/A/B)との併用で、同等クラス機種で最短の反応時間を実現する。
実施例:
各社装置を用いてそれぞれの推奨試薬、推奨条件で反応を行い、PCR反応と融解曲線分析をあわせた反応時間を比較した。
~使い勝手抜群のソフトウェア(2タイプ)~
- 研究者向けの便利機能満載のユーザーフレンドリーなソフトウェア
- 便利機能満載のプログラム設定
ソフトウェアはシンプルな5画面で構成されており、直感性を重視した設計になっている。セットアップから結果解析まで、初めて操作される方でもスムーズに操作できる。
- 多様な解析手法に対応
研究者のニーズにこたえたさまざまな解析手法に対応しており、クリック一つで解析法の切り替えが可能である。
・Ct値の算出:Crossing Point法および2nd Derivative Maximum法
・相対定量解析手法:検量線法、ΔΔCt法(比較Ct法)
・定性解析手法:SNP Genotyping Assay、Plus/Minus Assay
- MIQEガイドラインに準拠し、RDMLファイルの出力が可能
- 相対定量解析ソフトウェア「Multiplate RQ」を搭載*
<Multiplate RQの特長>
・複数のリファレンス遺伝子(ハウスキーピング遺伝子など)を用いた補正が可能
・複数プレートにまたがる多検体、多遺伝子の相対定量が簡単に行える
・複数のランファイルを一度にまとめて解析できる
・検量線法とΔΔCt法の両方に対応
・グラフ表示や様々な形式での出力が可能(定評のあるシステムソフト機能を継承)
* 本ソフトはThermal Cycler Dice Real Time System III with PC/MRQ(製品コード TP980)に標準搭載している。製品コードTP950の場合は、後から追加インストール可能である。
- 遺伝子検査ユーザー向けの直感的に操作できる食品環境検査用ソフトウェア(日本語表示)
検査用途に応じた5つの解析タイプを搭載
便利な5つの解析タイプを搭載し、あらゆる検査用途に対応可能
1) +/-判定(CycleavePCR Kit)
タカラバイオの各種CycleavePCRキットシリーズ(※)の専用モード
2) +/-判定
ターゲット、インターナルコントロール検出系のそれぞれで+/-判定を行い、それらの結果を組み合わせて自動的に+/-の総合判定を行う。
3) 絶対定量
鋳型量が既知のスタンダードサンプルを用いて、ターゲット遺伝子の絶対数を測定する場合の解析タイプ。
一枚のプレート上で複数遺伝子の解析を行うことも可能
4) 相対定量
遺伝子発現解析などで、サンプル間の相対的発現量を求める場合の解析タイプ
5) SNPsタイピング
アレル1検出系、アレル2検出系のそれぞれについてプラス/マイナス判定を行い、それらの結果を組み合わせて自動的にジェノタイプの総合判定を行う。
※CycleavePCRキットシリーズは、腸管出血性大腸菌、サルモネラ、腸炎ビブリオ、セレウス、リステリアモノサイトゲネス、カンピロバクター、黄色ブドウ球菌などをターゲットとした検査キットである。
CycleavePCRキットシリーズ専用モードは条件設定済み、判定もワンタッチでOK
タカラバイオの検査キットで使用できる専用モードでは、反応条件やフィルター設定など実験条件はあらかじめ設定済みである。結果/解析画面では、上段にターゲット遺伝子の結果(FAM)、下段にインターナルコントロールの結果(ROX)が自動的に表示される。反応終了後には、「総合判定」ボタンを押すだけで「Posi」「Nega」などの結果を簡単に表示できるので、初めてでも大変簡単に使用できる。
仕様
リアルタイムPCR装置本体
解析用ソフトウェアおよび相対定量解析ソフトウェア「Multiplate RQ」の動作環境
※制御用PC付モデル(TP970、TP980、TP990)をご購入の場合は、上記表の要件を満たすノートパソコンが付属します。
※仕様は予告なしに変更することがあります。
外気温や装置の状態などの測定条件によって変動する場合があります。
* 0.1 ml 96穴プレート、8連チューブ(individual cap)、8連チューブ+8連キャップセット、粘着型シーリングフィルムなど、
消耗品はこちら。
本体外観(製品コード TP950)
注:製品コード TP950にはパーソナルコンピューターは付属していません。
補足資料
リアルタイムPCR関連実験の各種手法をホームページでご紹介しています。あわせてご参照ください。
【簡易マニュアル】
Thermal Cycler Dice Real Time System IIIをご利用いただく際に便利な“簡易マニュアル(PDF)”をご用意しています。 キットに添付の取扱説明書とあわせてご使用ください。(※マニュアルのダウンロードの際には、機器本体のシリアルナンバー(アルファベット1文字+数字4桁)が必要です)
バーコードリーダー対応機能簡易マニュアル
食品環境検査用ソフトウェアでバーコードリーダーを活用したサンプル設定方法のご説明
※CSVコンバータのダウンロードは
こちら
(マクロが組み込まれたExcelファイルを圧縮しています。解凍してご利用ください)