タッチパネル上に試薬、サンプルおよびピペットチップなどの配置が色付きで表示される(PrepXのみ)ため、簡単にセットを完了することができます。Run前の作業時間はわずか15~30分です。
可動式のマグネットアームにより、チップ内でのビーズ吸着を行います。チップ内側の側壁に磁気ビーズを保持して精製を行うため、通常の磁気プレートを用いる場合と比べて、上清吸引時の磁気ビーズの誤吸引を低減し、再現性の高いビーズ精製が可能です。
Apollo Library Prep Systemには、SMART-Seq v4やThruPLEXなどのゴールドスタンダードな試薬を用いてNGS用ライブラリーを自動作製するためのスクリプトが標準で搭載されています。手作業によるライブラリー作製と比較して、ハンズオン時間を大幅に短縮できます。
SMART-Seq v4 Reagent Kit for the Apollo System
Apolloシステム専用の完全長cDNA合成キットであり、1~1,000細胞または10 pg~10 ngのtotal RNAから高品質の完全長cDNAを調製することが可能です。1日で最大96サンプルの処理が可能です。
ThruPLEX Plasma-seq Kit
50 pg~30 ngの断片化二本鎖DNAもしくは1~30 ngのcfDNAからIllumina社のNGSに対応したライブラリーを作製することが可能です。
PrepXシリーズ
Illumina社のNGSに対応したライブラリー作製キットです。PrepXシリーズの試薬チューブはタッチパネルに表示されるイラストと同様にカラーラベルされているため、試薬の配置場所が一目瞭然です。
1 μgのtotal human brain RNAのpoly(A)+ RNA濃縮について、手作業(パネルA)とPrepX PolyA mRNA Isolation Kit, 96 Samples(製品コード 640098)を用いてApolloで自動化した場合(パネルB)で比較しました。バイオアナライザーの結果に示されるとおり、手作業に比べてApolloシステムでは高い収量のpoly(A)+ RNAを得ることができました。
手作業 | Apollo使用 | ||
Apollo Script | ハンズオンタイム(min) | ハンズオンタイム(min) | |
Tagmentation | 60 | 20 | |
PCR | 60 | 10 | |
PCR Cleanup | 136 | 20 | |
Normalization | 170 | 20 | 短縮された作業時間 |
Total | 426 | 72 | 354 min(5.9 hours) |
Apollo Filter Tips | Apollo専用のフィルター付きチップ |
Apollo 0.2 ml PCR 8-Tube Strips, Clear | Apollo専用の0.2 ml PCRチューブ |
Apollo Caps for 0.2 ml PCR 8-Tube Strips, Clear | Apollo PCR Tubesに対応したキャップ |
Apollo 1.1 ml MiniTubes | Apollo専用の 1.1 mlチューブ |
Apollo Reservoirs | Apollo専用のリザーバー |
Apollo Piercing Tips | Apollo専用のピアシング(穴あけ用)チップ |
Apollo Nozzle O-Ring Grease | メンテナンス用の専用グリース |
温度制御 | : | ペルチェ式ブロック×2(4~95℃) |
磁気ビーズ精製 | : | ピペットチップ内部での精製 |
分注ユニット | : | 8連ノズル |
プレートフォーマット | : | 専用96-well プレート |
サイズ | : | 800(W)×700(D)×675(H)㎜ |
重量 | : | 91 kg |
電源 | : | 100~240 VAC, 50/60 Hz |
使用環境 | : | 室温15~30℃、湿度20~80% |