Capturem Trypsinでトリプシン消化したBT474 whole-cell lysateをRP-HPLCで19のフラクションに分画し(パネルA)、LC/MS/MSで分析した。2つ以上のユニークなペプチドが同定されたタンパク質の数をグラフに示した(パネルB)。
Capturem Trypsinでトリプシン消化して得られたApoペプチドについて質量分析を行った。Xtractソフトウェアを使用してデコンボリューションされたESI-Orbitrapマススペクトルを示す。(データ提供:Dr. Merlin Bruening, University of Notre Dame)
アポミオグロビン(Apo) をCapturem Trypsin、および溶液内消化によって切断し、逆相HPLC(RP-HPLC)分析を行った。
パネルA:未切断Apo
パネルB:溶液内消化(室温16時間)
パネルC:Capturem Trypsin(処理時間1分以内)
溶液内消化では室温16時間の反応で未切断のピークが見られたのに対し、Capturem Trypsinでは1分以内の処理でほぼ完全に切断された。
高度な折り畳み構造を持つミオグロビン(Myo)をCapturem Trypsin、および溶液内消化によって切断し、逆相HPLC(RP-HPLC)分析を行った。
パネルA:未切断Myo
パネルB:溶液内消化(室温16時間)
パネルC:Capturem Trypsin(処理時間1分以内)
溶液内消化ではMyoはほとんど切断されなかったのに対し、Capturem Trypsinでは1分以内の処理で良好に切断された。
アイソタイプが異なるマウスIgG(IgG1、IgG2a、IgG2b、and IgG3)各100 μgをTCEPと酢酸で75℃、15分間保温して変性させ、5%ギ酸バッファーで希釈した。続いて、希釈したサンプルをCapturem Pepsin columnで切断した。切断サンプルと未切断サンプル各4 μgを用いてSDS-PAGEを行った。その結果、全てのアイソタイプで切断が確認された。
アポミオグロビン各50 μgを5%ギ酸で希釈し、異なる3ロットのCapturem Pepsin columnで処理した。HPLC分析の結果、全てのロットで同様に切断されたフラグメントが検出され、ロット間の差は認められなかった。
anti-HER2抗体各50 μgをCapturem Pepsin、および溶液内消化(4時間、または一晩反応)によって切断し、質量分析を行った。
溶液内消化ではピークが左にシフトしており、全体的にピーク数が多く、過剰切断されていることが示された。Capturem Pepsinでは、これらの傾向は見られなかった。
ユーザー様実施例:Capturem Trypsinを用いた目的タンパク質の迅速消化と標的ペプチドの解析
Fast, simple, and efficient protein digestion with Capturem Trypsin technology
Complete antibody digestion with pepsin in just three minutes
わずか15分で完了する「Capturemテクノロジー」を用いた抗体標識