肝細胞 Cellartis® Enhanced hiPS-HEP v2 Kit

長期間の慢性毒性試験・代謝研究に
  • 細胞と、培養に必要な培地試薬を全て含むオールインワンキット
  • アッセイ使用期間は約2週間で、長期間の慢性毒性試験にも利用可能
  • 安定したCYP活性を有し、毒物代謝、肝毒性、物質輸送等のin vitro評価に最適
  • ヒト初代細胞と近似したレベルの薬剤代謝酵素活性、アルブミン発現量、グリコーゲン蓄積能
  • ウイルス感染分野やワクチン開発分野での研究にも利用可能
  • ロット間差の少ない高品質な細胞を安定供給
進化するヒトiPS細胞由来分化細胞
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
Y10133

CEL

Takara Bio Europe S.A.S.社
Cellartis® Enhanced hiPS-HEP v2 (from ChiPSC12) Kit
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1 Kit ヒトiPS細胞由来分化細胞の使用に関して
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説明書・データシート・ベクター情報
Y10133
Y10134

CEL

Takara Bio Europe S.A.S.社
Cellartis® Enhanced hiPS-HEP v2 (from ChiPSC18) Kit
取寄 ライセンス
1 Kit ヒトiPS細胞由来分化細胞の使用に関して
ご注文前にお問い合わせください。
説明書・データシート・ベクター情報
Y10134
Y10135

CEL

Takara Bio Europe S.A.S.社
Cellartis® Enhanced hiPS-HEP v2 (from ChiPSC22) Kit
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1 Kit 在庫なくなり次第終売
ヒトiPS細胞由来分化細胞の使用に関して
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Y10135
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製品説明

Cellartis Enhanced hiPS-HEP v2 Kitは、ヒトiPS細胞由来の肝細胞(凍結品)と融解培地、播種培地、長期維持培地、プレートコーティング剤を含むオールインワンのキットである。
v2 Kitで培養したCellartis Enhanced hiPS-HEPは、培養4日目から19日目までの16日間アッセイに用いることができる(CYPアッセイは培養6日目以降を推奨)。本細胞はヒト初代肝細胞に近い特徴を示す。成熟肝細胞マーカー(CYP1A2、2C9、3A4、アルブミンなど)を発現しており、新開発の長期維持培地を用いた長期間の慢性毒性試験や代謝物毒性試験のほか、ウイルス感染やワクチン開発など様々な用途に利用可能である。本細胞は非常に均一な細胞集団からなる製品であり、ロット間差も小さい高品質な細胞であるため、一定で再現性のある結果を得ることができる。
製品コード Y10133、Y10134、Y10135のCellartis Enhanced hiPS-HEPは由来となるiPS細胞株のドナーが異なる。製品コード Y10133はヒトiPS細胞株Cellartis human iPS cell line 12(ChiPSC12)由来、Y10134はヒトiPS細胞株Cellartis human iPS cell line 18(ChiPSC18)由来、Y10135はヒトiPS細胞株Cellartis human iPS cell line 22(ChiPSC22)由来であり、これらのヒトiPS細胞株も販売している。

培養スケジュール

★メリット1 薬剤代謝酵素(シトクロムCYP450)活性やアルブミン発現量、グリコーゲン蓄積能などがヒト初代肝細胞に 近づきました。

★メリット2 長期間の慢性毒性試験にもご利用いただけます。

CYP活性の測定には培養6日目以降を推奨

内容

  • Cellartis Enhanced hiPS-HEP (from ChiPSC12)、Cellartis Enhanced hiPS-HEP (from ChiPSC18)、
    またはCellartis Enhanced hiPS-HEP (from ChiPSC22):(1 vial、≧12×106 viable cells)
  • Cellartis Enhanced hiPS-HEP Thawing and Plating Kit
    • Hepatocyte Thawing Medium
    • Hepatocyte Plating Medium
    • Hepatocyte Coating
    • Hepatocyte Washing Medium
  • Cellartis Enhanced hiPS-HEP Long-Term Maintenance Medium

保存

Cellartis Enhanced hiPS-HEP:液体窒素保存
到着後、ただちに液体窒素中で保存してください。
液体窒素保存ができない場合は、ただちに細胞を融解し、培養を行ってください。
Cellartis Enhanced hiPS-HEP Thawing and Plating Kit:-20℃
使用前に4℃で一晩かけて解凍してください。解凍後は4℃で保存し、2週間以内に使用してください。
Cellartis Enhanced hiPS-HEP Long-Term Maintenance Medium:-20℃
使用前に4℃で一晩かけて解凍した後、ユーザーマニュアルに従って分注し、-20℃で遮光保存してください。
再解凍した培地は、その日のうちに使用してください。
Cellartis Enhanced hiPS-HEPとヒト初代肝細胞のCYP酵素mRNA発現比較
図1. Cellartis Enhanced hiPS-HEPとヒト初代肝細胞のCYP酵素mRNA発現比較

hiPS-HEP(クローン12、18、22)は培養20日後に、ヒト初代肝細胞は培養24時間後に細胞からtotal RNAを抽出し、各CYP酵素遺伝子のmRNA発現をqPCRにて測定した。 各測定値はヒト初代肝細胞の値を1とした相対値で示した。
その結果、CYP3A4、3A5、3A7、1A2、2C19は初代肝細胞と近い発現レベルであることが確認された。

アルブミンの産生
図2. アルブミンの産生
  1. hiPS-HEP (n=2バッチ)は培養13日目と20日目に、ヒト初代肝細胞(n=異なるドナー3名)は培養24時間後にアルブミン量をELISAで測定した。各測定値は、平均値±標準誤差で示す。その結果、ヒト初代肝細胞と同等量であることが確認できた。
  2. hiPS-HEP(C18)は培養12日目に、ヒト初代肝細胞は培養24時間後にアルブミンの発現確認を行った。
hiPS-HEP(C18)
hiPS-HEP(C18)
ヒト初代肝細胞
ヒト初代肝細胞
図3. グリコーゲンの蓄積

hiPS-HEPは培養後12日目に、ヒト初代肝細胞は24時間後にPAS染色を行った。細胞内グリコーゲンが陽性反応(ピンク)を示した。

アルブミンの産生
図4. Cellartis Enhanced hiPS-HEPを用いた慢性毒性試験

融解後のhiPS-HEPにAmiodarone、Aflatoxin、Troglitazone、 Chlorpromazineを曝露し(培養4日目から18日目の間)、培養2日目、7日目、14日目に細胞増殖アッセイを行った。その結果、ヒト初代肝細胞と同様の変化がみられ(a)、濃度依存的な感受性が確認できた(b)。このことから本細胞が長期慢性毒性試験に 使用できることが示された。

ヒトiPS細胞由来細胞の使用に関して

本製品は、ヒトiPS細胞由来の分化細胞です。添付の文書をご確認のうえ、お取扱いにはご注意ください。 ヒトiPS細胞由来分化細胞の使用について

参考文献

  1. Annika Asplund et al.
    One Standardized Differentiation Procedure Robustly Generates HomogenousHepatocyte Cultures Displaying Metabolic Diversity from a Large Panel of Human Pluripotent Stem Cells.
    Stem Cell Rev. 2016 12(1):90-104.
  2. Nidal, G. et al.
    Highly Synchronized Expression of Lineage-Specific Genes during In Vitro Hepatic Differentiation of Human Pluripotent Stem Cell Lines
    Stem Cells International. 2016 10.1155/2016/8648356.
  3. Ulvestad M et al.
    Drug metabolizing enzyme and transporter protein profi les of hepatocytes derived from human embryonic and induced pluripotent stem cells.
    Biochem Pharmacol. 2013 Sep 1; 86(5):691-702.
  4. Yildirimman R et al.
    Human embryonic stem cell derived hepatocyte-like cells as a tool for in vitro hazard assessment of chemical carcinogenicity.
    Toxicol. Sci. 2011 Dec; 124(2): 278-290.
  5. Mantel N et al.
    Potential markers of attenuation of YF virus after infection of stem cell-derived human hepatocytes with wild-type Asibi or live-attenuated YF17D virus.
    Supplement to The American Journal of tropical Medicine and Hygiene, Volume 83, November 2010, Number 5, abstract 12.
  6. Heins et al. Stem Cells 2004; 22: 367-376.
    United States National Stem Cell Bank; http://www.nationalstemcellbank.org

関連資料

情報がまとまっていて便利!こちらもご利用ください。

Cellartis 幹細胞研究用製品ガイド
Cellartis 幹細胞研究用製品ガイド
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