One Step PrimeScript™ III RT-qPCR Mix

遺伝子発現解析からウイルス・細菌の迅速検出まで、操作性の高いプレミックス試薬
  • 完全プレミックスにより、操作性が向上し使いやすい、プローブ検出用OneStepリアルタイムPCR試薬
  • 卓越した反応阻害物質耐性。クルードなサンプルからも検出可能
  • キャリーオーバーコンタミネーション防止にUNGバージョンを新たに追加
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
RR600A

TKR

タカラバイオ(株)
One Step PrimeScript™ III RT-qPCR Mix
200回(25 μl反応系) ¥51,000
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RR600A
RR600B(A×5)

TKR

タカラバイオ(株)
One Step PrimeScript™ III RT-qPCR Mix
1,000回(25 μl反応系) ¥192,000
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RR600B(A×5)
RR601A

TKR

タカラバイオ(株)
One Step PrimeScript™ III RT-qPCR Mix, with UNG
200回(25 μl反応系) ¥53,000
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RR601A
RR601B(A×5)

TKR

タカラバイオ(株)
One Step PrimeScript™ III RT-qPCR Mix, with UNG
1,000回(25 μl反応系) ¥196,000
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RR601B(A×5)
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製品説明

本製品は、蛍光プローブ法による1ステップリアルタイムRT-PCR専用のプレミックス試薬である。本製品は逆転写酵素とPCR酵素および反応Bufferがあらかじめプレミックス化されており、RT-PCR反応を1チューブ内で連続的に行えるため、操作が簡便でコンタミネーションのリスクを低減できる。逆転写酵素には、耐熱性が高く、反応阻害物存在下でも効率よくcDNA合成が可能なPrimeScript III RTaseを採用している。また複数の反応を同時に行うMultiplexリアルタイムPCR反応にも対応している。
さらに、PCRにおいて発生リスクが高いキャリーオーバーコンタミネーションを防止する目的で使用されるUNGを添加したOne Step PrimeScript III RT-qPCR Mix, with UNG(製品コード RR601A/B)も利用することができる。本製品により、RNA/DNAウイルスの迅速検出やmRNAの発現解析をより簡便・確実に実施することが可能である。

なお、本製品はThermal Cycler Dice Real Time System装置に最適化しているが、以下のリアルタイムPCR装置で使用できることを確認している。
  • Thermal Cycler Dice Real Time System III(製品コード TP950/TP970/TP980/TP990)
  • Applied Biosystems 7500Fast Real-Time PCR System(Thermo Fisher Scientific社)
  • LightCycler 96 System(Roche Diagnostics社)
  • CFX96 Real-Time PCR Detection System(Bio-Rad社)など

:インターカレーター(TB Green)を用いる1ステップリアルタイムRT-PCRには、One Step TB Green PrimeScript PLUS RT-PCR Kit (Perfect Real Time)(製品コード RR096A)またはOne Step TB Green PrimeScript RT-PCR Kit II (Perfect Real Time)(製品コード RR086A)をご使用ください。

内容

One Step PrimeScript III RT-qPCR Mix One Step PrimeScript III RT-qPCR Mix(製品コード RR600A 200回 25 μl反応系)
  1. One Step PrimeScript III RT-qPCR Mix(2×)  625 μl×4
    (RR601Aの場合One Step PrimeScript III RT-qPCR Mix, with UNG(2×)  625 μl×4)
  2. RNase Free Water  1.25 ml×2
  3. ROX Reference Dye(50×conc.)  100 μl
  4. ROX Reference Dye II(50×conc.)  100 μl
  5. Applied BiosystemsのリアルタイムPCR装置など、ウェル間の蛍光シグナルの補正を行う装置を使用する場合に添加

ROX Reference Dyeを使用する機種

ROX Reference Dye(50×)
Applied Biosystems 7900HT/7300 Real-Time PCR System,
StepOnePlus Real-Time PCR System(Thermo Fisher Scientific社)
ROX Reference Dye II(50×)
Applied Biosystems 7500/7500 Fast Real-Time PCR System(Thermo Fisher Scientific社)

ROX Reference Dyeを使用しない機種

Thermal Cycler Dice Real Time Systemシリーズ
LightCycler/LightCycler 480 システム(Roche Diagnostics社)
CFX96 Real-Time PCR Detection System(Bio-Rad社)

保存

-20℃

特長

  • One Step RT-PCRによりRNAウイルスなどの解析を迅速かつ正確に行うことが可能である。
  • 本製品は様々な反応阻害物質に対して高い抵抗性を示すため、多くの場合、簡易核酸抽出試薬による粗抽出RNAサンプルからの検出が可能である。
    ただし、検出不能であった場合、あるいはより精度の高い、安定した解析結果を必要とする場合は、純度の高いRNAサンプルを用いること。
    培養細胞や組織サンプルからの高純度total RNAの調製時の推奨製品:NucleoSpin RNA(製品コード 740955.10/.50/.250)およびRNAiso Plus(製品コード 9108/9109)


    ★ 反応阻害物質への耐性テスト
    添加なし ヘマチン80 μM ヘパリン0.125 U メラニン 100 ng
    フミン酸100 ng タンニン酸 1,000 ng※ 検出されず
    反応阻害物質への耐性テスト
    図1.阻害物質に対する耐性テスト

    5種類の反応阻害物質を反応液に添加し、One Step PrimeScript III RT-qPCR Mix、従来製品および他社製品の阻害物質への耐性をテストした。One Step PrimeScript III RT-qPCR Mixは「添加なし」とのCt値の差が少なく、各種反応阻害物質への耐性が高いことが示された。
    鋳型RNA:Human HeLa Cell Total RNA
    ターゲット:Human ACTB遺伝子
    プローブ:Takara qPCR Probe

    マルチプレックス発現解析
    図2.マルチプレックス解析での再現性

    Human HeLa Cell Total RNA 1 pg~100 ngを鋳型として、One Step PrimeScript III RT-qPCR Mixを用いてACTB、GAPDH、PPIA、YWHAZ遺伝子のマルチプレックス発現解析を行った。全ターゲットにおいて、R2>0.99 を満たしていた。
    ○ Standard
    Actin E = 97.1% R2= 0.996 Slope=-3.393 y-int=33.278
    YWHAZ E = 95.6% R2= 0.997 Slope=-3.433 y-int=35.528
    GAPDH E = 100.6% R2= 1.000 Slope=-3.307 y-int=35.400
    PPIA E = 97.1% R2= 0.999 Slope=-3.395 y-int=33.800

    マルチプレックス発現解析
    図3.Human ACTB遺伝子の発現解析における日差再現性

    Human HeLa Cell Total RNA(製品コード 636543)、1 pg~1 μgを鋳型として、ACTB遺伝子の発現解析をOne Step PrimeScript III RT-qPCR Mix, with UNGを用いて、3日間に分けて行った。その結果、One Step PrimeScript III RT-qPCR Mix, ,with UNGは高い直線性(Rsq: 1)と安定した増幅効率(Eff. ≧92.5%)を示した。また、検量線間の各RNA量におけるCt値の最大差は1 pgにおける1.02が最大であった(データ示さず)。

本キット以外に必要な試薬、機器(主なもの)

  • リアルタイムPCR装置
  • 専用反応チューブあるいはプレート
  • PCR用プライマー
  • 検出用プローブ(TaKaRa qPCR Probeなど)
  • マイクロピペットおよびチップ(オートクレーブ処理したもの)
  • TaKaRa qPCR Probeについてはこちら
    プライマー・プローブ合成
    (TaKaRa qPCR Probe)

操作上の注意

本キットを使用する場合の注意事項です。使用前に必ずお読みください。

  • One Step PrimeScript III RT-qPCR Mix (2×) を使用する際には、泡立てないよう穏やかに転倒混和し、試薬を均一にしてからご使用ください。試薬が完全に混和されていない場合、十分な反応性が得られなくなります。ボルテックスによる混合は行わないでください。なお、保存中に白濁を認めることがありますが、問題なくご使用いただけます。転倒混和により、必ず均一に混合し、チューブ蓋に付いている溶液を落としてからご使用ください(例:軽く遠心するなど)。使用後は、直ちにー20℃に保存してください。
    また、製品受け取り直後は凍結している場合がありますが、品質には問題がありませんので融解してご使用ください。
  • 試薬の分注を行うときは必ず新しいディスポーザブルチップを用い、サンプル間のコンタミネーションを防止してください。
  • 反応液は、必要分+ α のMaster Mix(One Step PrimeScript III RT-qPCR Mix (2×)、 RNase Free H2O、プライマー・プローブあるいはRNAサンプルの混合液)を調製すると便利です。組成の均等なMaster Mixを最少回数分注することで、試薬調製のばらつきを最小限に留めることができます。その結果、実験間のデータのばらつきも防げます。
  • 本キットによる逆転写反応には、特異的なプライマーを用います。Random PrimerやOligo dT Primerは使用できません。
注意事項
  • 本ページの製品はすべて研究用として販売しております。ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用しないようご注意ください。また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでください。
  • タカラバイオの承認を得ずに製品の再販・譲渡、再販・譲渡のための改変、商用製品の製造に使用することは禁止されています。
  • タカラバイオ製品に関連するライセンス・パテントについては、ライセンスマークをクリックして内容をご確認ください。
    また、他メーカーの製品に関するライセンス・パテントについては、各メーカーのウェブサイトまたはメーカー発行のカタログ等でご確認ください。
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