演題 | : | 遺伝性疾患におけるゲノム解析の展望 |
演者 | : | 横浜市立大学医学部遺伝学教室 三宅 紀子先生 |
開催日 | : | 2018年10月13日(土) 12:15~13:15 |
場所 | : | 第3会場(パシフィコ横浜会議センター3F「303」) |
ヒト疾患のゲノム解析の主流は、網羅的遺伝子・ゲノム解析である。解析する対象疾患にもよるが、全エクソーム解析の場合の原因バリアントの同定はおおむね30%程度である。原因バリアントの同定に至らない原因の一つとして、コピー数異常(Copy Number Variation, CNV)が原因である場合がある。通常の解析では、一塩基置換から約20塩基程度までサイズのsmall indelが検出されるが、それ以上のサイズの検出は難しい。当教室では、XHMMを用いて、CNV検出もルチンに行っておりSNV以外の原因同定に一定の成果を挙げている。また、最近精度が向上してきたlong read sequencingはCNV解析に有用である。本セミナーでは、我々の行っている全エクソーム解析、全ゲノム解析についてその実例を紹介する。 |