CellAmp™ Whole Transcriptome Amplification Kit (Real Time) Ver.2

細胞から直接cDNAを増幅する場合

CellAmp™ Whole Transcriptome Amplification Kit (Real Time) Ver.2(製品コード 3734)

  1. 下記に示す反応液を調製する。
    Cell solution以外のコンポーネントで必要な本数+α分のMaster mixを調製し、0.2 mlチューブに分注後、Cell solution 0.5 μlを添加するとよい。
    使用量
    Lysis Buffer1.25 μl
    RNase Inhibitor0.25 μl
    RT dT Primer0.1 μl
    dNTP Mixture0.1 μl
    Cell solution*10.5 μl
    RNase Free dH2O2.8 μl
    Total5 μl
    *1 Cell Solutionの添加量は0.5 μlを上限とし、細胞数の上限は1,000個までとする。
    Cell solutionは、細胞から培地を取り除き、PBS(-)で洗浄した後、PBS(-)などで懸濁した溶液を用いる。
  2. 70℃で1.5分間インキュベートし、細胞を溶解する。
  3. 2.の反応液が入ったチューブに以下の試薬を加えて、全量を5.6 μlとする。
    (2.の反応液以外のコンポーネントでMaster mixを調製し、2.の反応液のチューブに0.6 μlずつ添加すると良い。)
    使用量
    2.の反応液5 μl
    MgCl20.3 μl
    RT Enzyme Mix 20.3 μl
    Total5.6 μl
  4. cDNA合成反応を行う。
    42℃、5 分
    85℃、5 秒
  5. 4.の反応液が入ったチューブにExonuclease I 0.6 μlを加えて、全量を6.2 μlとする。
  6. Exonuclease I処理を行う。
    37℃、15分
    80℃、15分
  7. 6.の反応液が入ったチューブに以下の試薬を加えて、全量を12.2 μlとする。
    (6.の反応液以外のコンポーネントでMaster mixを調製し、6.の反応液のチューブに6 μlずつ添加すると良い。)
    使用量
    6.の反応液6.2 μl
    TdT Buffer1.2 μl
    dATP0.2 μl
    TdT Enzyme Mix0.45 μl
    RNase Free dH2O4.15 μl
    Total12.2 μl
  8. poly dA tailを付加する。
    37℃、15分
    70℃、10分
  9. 8.の反応液以外のコンポーネントでMaster mixを調製し、新しい0.2 mlチューブに22.5 μlずつ分注する。そこに 8.の反応液を2.5 μl添加し、下記に示す反応液を調製する。
    使用量
    8.の反応液2.5 μl
    10×Ex Taq Buffe *22.5 μl
    dNTP Mixture(2.5 mM each)*22.5 μl
    PCR Primer Mix 20.75 μl
    TaKaRa Ex Taq HS(5 U/μl)*20.25 μl
    RNase Free dH2O16.5 μl
    Total25 μl
    *2 TaKaRa Ex Taq Hot Start Version(製品コード RR006A)を用いる。
  10. cDNA増幅を行う。
    95℃  1分
     
    1 cycle
    50℃ 1分
    72℃ 3分
    95℃ 30秒
     
    20 cycles
    67℃ 1分
    72℃ 3分
    72℃ 10分
    cDNA増幅産物は、1/10から1/100程度に希釈してリアルタイムPCRの鋳型として使用する。最適な添加量は検出目的遺伝子の発現量によって異なるので、適宜調整する。cDNA増幅産物をすぐに使用しない場合は、-20℃保存する。

    【注意】
    本製品で増幅したcDNAを用いてリアルタイムPCRを行う場合、リアルタイムPCR用のプライマーはmRNAの3'末端から約1 kb以内に設計することをお勧めします。
    本製品では、cDNAをPCRで均一に増幅するために、1st strand cDNAの合成鎖長が適度な長さになるように調節されています。mRNAの3'末端から離れた位置は、効率よく増幅されない可能性がありますので、ご注意ください。
    Perfect Real Timeサポートシステムのプライマーをご使用の場合は、逆転写反応にOligo dT Primerを用いる実験に使用できるプライマー(検索結果のpositionの欄で「dT」のマークがあるプライマー)を選択し、なおかつ増幅位置が、mRNAの3'末端から約1 kb以内にあるものをご使用ください。

  CellAmp™ Whole Transcriptome Amplification Kit (Real Time) Ver.2