製品説明
本酵素は、Avian myeloblastosis virusから単離された、分子量約157,000 daltonsのαβ型holoenzymeの逆転写酵素である。本酵素は、Nuclease-freeにまで高純度に精製したものであり、約10 kbのRNAを鋳型としたcDNA合成に使用できることを確認している。本酵素はcDNA合成活性とともに、RNase H活性も保持している。
保存
-80℃凍結保存(数回の凍結、融解の繰り返しではほとんど活性は低下しないが、なるべく避けること)または短期間(6ヵ月)であれば-20℃保存でもよい。
濃度
15~40 units/μl
形状
200 mM | リン酸カリウム緩衝液(pH7.2) |
2 mM | DTT |
0.2% | Triton X-100 |
50% | グリセロール |
添付Buffer組成(cDNA合成用、10×/5×)
250 mM | Tris-HCl(pH8.3) |
500 mM | KCl |
20 mM | DTT |
50 mM | MgCl2 |
注意)長鎖cDNAの合成には、添付Bufferは 1/10希釈での使用が望ましい。
活性の定義
Poly(rA)・oligo(dT)12-18を鋳型/プライマーとし、37℃で10分間に1 nmolの[3H] dTTPを酸不溶性沈殿物に取り込む活性を1 Uとする。
活性測定用反応液組成
50 mM | Tris-HCl(pH8.3) |
40 mM | KCl |
6 mM | MgCl2 |
4 mM | DTT |
0.4 mM | Poly(rA)・(dT)12-18 |
0.5 mM | [3H]dTTP |
2~4 U | RTase XL (AMV) |
品質検定
以下の方法により、メーカーにて品質検定が行われている。
1. cDNA合成反応
Poly A-tailed RNA Ladder(0.5 ~ 9.0 kb)1.0 μgと本酵素5.0 Uを41℃で1時間反応後、アルカリゲル電気泳動およびTCA沈澱により、転写効率および完全長cDNA 合成率を確認している。
2. RNase Assay
本酵素とRNA Ladder(0.5~9.0 kb)を1 μg RNAあたり20 Uの割合で37℃にて2時間反応させ、RNAのアガロースゲル電気泳動により、RNase A当量として8×10-8 U以下であることを確認している。
3. DNase Assay(endonuclease、exonuclease)
50 Uの本酵素と0.5 μgのφX174 Hae III fragmentsを、反応液中37℃にて3時間反応させ、電気泳動によりDNase I当量として1.25×10-4 U以下であることを確認している。
用途
- 1st strand cDNAの合成
- RNA-PCR
- cDNAプローブの調製
起源
Avian myeloblastosis virus(AMV)
一般的性質
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