製品説明
DetergentOUT GB-S10は、タンパク質やペプチド溶液から陰イオン性、非イオン性、両性界面活性剤(SDS、Triton X-100、CHAPSなど)を除去するためのレジンである。界面活性剤に対して高い結合能を持ち、レジン1 mlあたり、SDSは6 mg、Triton X-100は14 mgを捕捉できる。
DetergentOUT GB-S10-125、-800, -3000, -5000はスピンカラムタイプの製品であり、簡単な遠心操作を行うだけで、タンパク質溶液から遊離の界面活性剤を効率良く除去することができる。サイズの異なるスピンカラムタイプの製品とレジン単品が用意されている。
注)Tweenの除去には
DetergentOUT Tweenの使用をお勧めします。
表1. 製品サイズと適用サンプル液量
製品コード | 製品名 | カラムに含まれるレジン量(µl) | サンプル液量(μl) |
786-154 | DetergentOUT GB-S10-125 | 125 | 10~30 |
786-155 | DetergentOUT GB-S10-800 | 800 | 30~200 |
786-156 | DetergentOUT GB-S10-3000 | 3,000 | 200~750 |
786-157 | DetergentOUT GB-S10-5000 | 5,000 | 500~1,250 |
表2. DetergentOUT GB-S10による各種界面活性剤の除去効率とサンプル回収率
界面活性剤 | 除去率(%) | サンプル回収率(%) |
BSA | Phosphorylase B | Cytochrome C | E. coli Lysate |
Triton X-100, 2% | >99 | >90 | >91 | >92 | >93 |
Triton X-114, 2% | >96 | >99 | >98 | >97 | >91 |
NP-40, 1% | >96 | >93 | >95 | >91 | >91 |
Brij 35, 1% | >99 | >98 | >99 | >97 | >91 |
SDS, 2.5% | >99 | >96 | >97 | >92 | >90 |
Sodium deoxycholare, 5% | >99 | >99 | >99 | >98 | >95 |
CHAPS, 3% | >99 | >92 | >95 | >92 | >91 |
Octyl glucoside, 5% | >99 | >93 | >95 | >96 | >91 |
Lauryl maltoside, 1% | >97 | >99 | >99 | >99 | >91 |
Tween 20*, 0.25% | >98 | >86 | >85 | >89 | >85 |
Tween 80*, 0.13% | >85 | >83 | >81 | >80 | >81 |
* Tweenの除去にはDetergentOUT Tweenの使用をお勧めします。
図1.DetergentOUT GB-S10によるCHAPS除去の質量分析への効果
5 μg/μl タンパク質混合物溶液(BSA, Cyctochrome C、Phosphorylase B)(図A)に0.5% CHAPSを添加した。CHAPSを含むサンプルをプロトコールに従ってDetergentOUT GB-S10で処理し(図B)、未処理サンプル(図C)と比較した。各サンプルは、5% ACN/0.1% FAに再懸濁し、ABI QSTAR XL (Applied Biosystems/MDS Sciex) hybrid QTOF MS/MS mass spectrometerで解析を行った。Analyst QS v1.1 のIDAを使用してTOF-MSとイオンスペクトルを得た。パラメーターは、TOF MS=m/z 300-2000、MS/MS=m/z 70-2000であった。
図2.DetergentOUT GB-S10の界面活性剤除去能
2 ml DetergentOUT GB-S10レジンをカラムへ入れ、Equilibration Bufferで洗浄した。SDS結合量をモニターするため、50 ml 0.1% (1 mg/ml) SDS溶液を連続的にカラムへアプライしながら、流出画分を 2 mlずつ分画し、SDS量を解析した。図はカラムへ保持されなかった素通り画分中に検出されたSDS量を示したものである。図からSDSはフラクション7まで検出されなかったため、DetergentOUT GB-S10レジンの2 mlにより12 mgのSDSが捕捉されたことを示す。すなわち、本レジンのSDS結合能は、6 mg/mlであった。
図3.DetergentOUT GB-S10による各界面活性剤除去の質量分析への効果
Phosphorylase B 500 μgを分解した溶液に、各界面活性剤を添加後、DetergentOUT GB-S10でそれぞれ処理した。各サンプルは、5% ACN/ 0.1% FAに再懸濁し、ABI QSTAR XL (Applied Biosystems/MDS Sciex) hybrid QTOF MS/MS mass spectrometerで解析を行った。Analyst QS v1.1のIDAを使用して、TOF-MSとイオンスペクトルを得た。パラメーターは、TOF MS=m/z 300-2000、MS/MS=m/z 70-2000であった。
輸送
室温
保存
4℃、凍結不可
DetergentOUTはGeno Technology社(G-Biosciences)のトレードマークです。
この製品を見た人は、こんな製品も見ています。