清酒酵母協会701号からゲノムDNAを取得し、これを鋳型DNAとしたPCRにより、ADE1 gene disruptionに必要なADE1遺伝子の一部領域(約500 bp)を得た。このDNA断片をpAUR101の
Sma I サイトに挿入し、gene disruption用プラスミド(pDADE1)を作製した。pDADE1 約5 μgをADE1断片上の
Nde I 部位で1ヵ所切断して直鎖とし、プロトコールにしたがって、清酒酵母の形質転換を行った。形質転換処理後、アデニンを添加したYPD液体培地で一晩培養した菌体を、0.5 μg/ml AbAを含むYPD選択プレートに適宜、塗布し、30℃で3日間培養した。
図1. Gene disruptionの原理
図2. ADE1-disrupted clonesの選択プレート上での生育