Kilo-Sequence用 Deletion Kit
サイズ分画法によるデレーションミュータントの作製
pUC119のHinc II siteにpBR322のSsp I -Pvu II 断片(約2.3 kb)をクローニングし、Xba I (5'-突出)、Kpn I(3'-突出)を利用してデレーションミュータントを作製した。5 μgのプラスミドDNAを用い、Deletion Kitの操作にしたがってKlenow Fragmentによる末端修復まで行った後、アガロースゲル電気泳動を行い、3.1~5.4 kbに相当する部分のゲルを7つに切り分けた。それぞれのゲル断片よりDNAを回収後セルフライゲーションを行い、E. coli JM109 Competent Cells(製品コード 9052)に導入して形質転換体を得た。
結果
各プレートに現れた形質転換体のうち数個ずつを選び、プラスミドのサイズを調べて各サイズのクローンを選んだ(図1)。
この方法により、インサート全体をカバーする一連のデレーションミュータントをきわめて短時間で効率よく得ることができた。
図1 サイズ分画法により作製したプラスミド |
(Pst I -Sac I 消化)
M:pHY marker
C:デリーション操作を行わなかったプラスミド |
Kilo-Sequence用 Deletion Kit