O-157 (ベロ毒素1型、2型遺伝子) One Shot PCR Typing Kit Ver.2
従来条件と高速条件の比較
● |
鋳型DNA: |
大腸菌O-157菌体熱抽出液 control template |
● |
増幅ターゲット: |
ベロ毒素遺伝子VT1由来の349 bp ベロ毒素遺伝子VT2由来の112 bp control template由来の1,070 bp |
● |
反応volume: |
100 μl |
● |
PCR条件: |
どちらもTaKaRa Thermal Cycler MPを使用
従来条件 |
94℃ 1分 |
┐ │ │ │ ┘ |
35 サイクル |
55℃ 1分 |
72℃ 1分 |
72℃ 10分 |
Total Time 2時間43分 |
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高速条件 |
98℃ 10秒 |
┐ │ │ │ ┘ |
35 サイクル |
55℃ 10秒 |
72℃ 10秒 |
72℃ 30秒 |
Total Time1時間13分 |
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● |
電気泳動: |
3% Agaroseに反応液10 μlを泳動 |
【結果】
写真に示すように、高速条件のPCRでも、鋳型DNAが少ない場合にややバンドの強度が落ちるものの、従来条件とほぼ同等の検出ができた。もちろんコロニーPCRでの検出も、まったく問題なく行うことができる。高速条件で反応させることにより、PCR反応から電気泳動による検出までの工程を2時間以内(従来条件では3時間以上)で終了できるようになるので、検体数が多く、迅速な判定を必要とする食品の病原微生物検査の大幅なスピードアップが可能となる。
写真 従来条件と高速条件の比較
レーン |
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M |
: |
100 bp DNA Ladder(製品コード 3407A/B) |
N |
: |
Negative Control |
1 |
: |
1 cell相当/反応系 |
2 |
: |
10 cells相当/反応系 |
3 |
: |
102 cells相当/反応系 |
4 |
: |
103 cells相当/反応系 |
検体を段階希釈し、検出感度を調べた。一番上のバンド(1,070 bp)はpositive control template、下2本のバンドはベロ毒素遺伝子由来のバンドである。
O-157 (ベロ毒素1型、2型遺伝子) One Shot PCR Typing Kit Ver.2