Aureobasidin A(オーレオバシジンA)耐性酵母形質転換システム
簡便な酢酸リチウム法(one-step transformation method)による酵母の形質転換
キット以外に必要な試薬
SD培地 (サブローデキストロース培地) |
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1% Polypeptone S、2% D-glucose |
YPD 培地 |
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1%Yeast extract、2% Polypeptone、2% D-glucose |
YPD 寒天培地 |
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YPD培地に2%の寒天を加える。 |
選択培地 |
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≧ 0.5 μg/ml Aureobasidin Aを含むYPD寒天培地。 |
* 使用する宿主株によってAureobasidin Aに対する感受性が若干異なる。
Aureobasidin A ストック溶液 |
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500 μg/mlとなるようにエタノールまたはメタノールに溶解。 4℃保存(長期保存可)。 |
Carrier DNA |
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サケ精子DNA(10 mg/ml)を超音波処理で切断(3 kbp~15 kbp)後、10分間、100℃処理し急冷後、使用する。 |
One-step buffer |
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2 M Lithium acetate(pH5.0)、50% Polyethylene glycol 3350(Sigma)、1 M Dithiothreitolを使用直前に1:8:1に混合して使用 |
TE buffer |
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10 mM Tris-HCl(pH7.0)、1 mM EDTA |
操作手順
宿主株をSD培地またはYPD培地(5 ml)で一晩培養する
↓
15 OD
660ユニット相当分(5×10
7~1×10
8 cells)を集菌する
↓
TE bufferで洗浄、集菌する
↓
菌体にOne-step buffer 100 μlとDNA 15 μlを添加する(plasmid DNA 5 μg+carrier DNA 100 μg)
↓
Vortexで手早く混ぜる
↓
45℃で30分間インキュベートする
↓
室温に5~8分間静置する
↓
5,000 rpm×1分間遠心して集菌する
↓
YPD培地5~10 mlに懸濁し、30℃で一晩培養する
↓
集菌・洗浄後、生理食塩水に懸濁する
↓
Aureobasidin Aを含むYPD選択プレートに100 μlずつ塗布する
↓
30℃で培養する
2~4日でAureobasidin A耐性クローンが生育する
Aureobasidin A(オーレオバシジンA)耐性酵母形質転換システム