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Q1 Premixとはどういうことか?
A1 従来のWST-1を用いたキットは、使用時にWST-1と電子結合試薬とを混合して用いなければならず、その上混合液は冷蔵で約3日、冷凍でも約1ヵ月しか保存ができませんでした。本製品はあらかじめ、すべての試薬が混合されています。そのため、用時、混合液を調製する必要がありません。さらに保存性を大幅に改善し、-20℃で少なくとも1年間、一度溶解したものは4℃で少なくとも2週間は使用可能となりました。したがって、使用頻度の少ない方が本キットをご購入されても安心です。また、Premixとすることで従来の用時調製型のキットよりも感度が向上しました。
Q2 細胞増殖測定にMTT, XTT, MTSという試薬(テトラゾリウム塩)が使用されているが、本製品との違いは?
A2 原理は同じですが、各テトラゾリウム塩により生成したホルマザン色素の水への溶解性が全く異なります。MTTは水に溶けないホルマザン色素の針状結晶を形成しますので、界面活性剤や有機溶剤で可溶化するという煩雑な操作が必要です。また、XTT, MTSは水溶性のホルマザン色素を生成しますが、Premix WST-1に比べその溶解性は低く、したがって感度、測定範囲(ダイナミックレンジ)においてPremix WST-1の方が優れています。
Q3 水溶性細胞増殖試薬としてAlamarBlueという製品があるが、WST-1との違いは何か?
A3 AlamarBlueは吸光度と蛍光の両方で測定できますが、WST-1に近い感度を出そうとすると吸光では測定できず、蛍光で測定する必要があります。
Q4 細胞をまいてから、Premix WST-1を添加するまでの前培養の時間はどのくらい必要か?
A4 細胞の種類、細胞の状態(増殖期、静止期等)、実験の目的によって異なりますが、通常一晩(16 hr)で十分だと考えられます。
Q5 死んだ細胞から漏れだしたLDH(乳酸脱水素酵素)は測定に影響はあるか?
A5 死細胞由来のLDH活性は、生細胞の脱水素酵素活性に比べ非常に微量であり、通常の測定では問題ありません。
Q6 色素の発色を測定するプレートリーダーの波長は?また、フィルターはどのようなものがよいか?
A6 420~480 nmの間であれば、十分です。ただし、最大吸光は約440 nmですので、それからはずれると吸光度の値は低下していきます。