Premix WST-1 Cell Proliferation Assay System

細胞増殖能を発色測定
  • 放射性同位元素を使用しない。
  • 色素の有機溶剤による可溶化は不要である。
  • 吸光度が生細胞数と強く相関する。
  • MTTより高感度である。
  • 同じプレートを、反応時間を変えて繰り返し測定することが可能である。
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
MK400

TKR

タカラバイオ(株)
Premix WST-1 Cell Proliferation Assay System
カスタム製造について
2,500テスト ¥64,000
説明書・データシート・ベクター情報
MK400
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製品説明

本製品は、細胞増殖能力や細胞生存能力を発色測定により定量するための試薬である。生細胞中のミトコンドリア脱水素酵素によるテトラゾリウム塩(WST-1)のホルマザン色素への変換を基本としており、[3H]-チミジン取込み測定法に代わり、non-RIでの測定が可能である。培地に加えたテトラゾリウム塩は、ミトコンドリアの呼吸鎖に存在し、生存細胞にだけ活性のある「succinate-tetrazolium reductase(コハク酸塩テトラゾリウム還元酵素)」(EC1.3.99.1)によりホルマザン色素に変換される。生細胞数が増加すれば、サンプル中のミトコンドリア脱水素酵素の全体の活性が増加することになり、この酵素活性の増加が、ホルマザン色素の生成増加を導くため、ホルマザン色素と培地中の代謝活性のある細胞の数とは直線的な相関を示すことになる。
この測定法は、細胞の洗浄や取込みの必要がなく、微量培養の開始から、マイクロプレートリーダーによるデータ解析までが、同じマイクロプレートリーダーで行える利点を有する。
また増殖能力や薬剤感受性測定法において、細胞増殖と生存能力をnon-RIで定量することも可能である。

内容

Premix WST-1 25 ml

「Premix WST-1」は、リン酸bufferで希釈された無菌のWST-1と電子結合試薬を含むready-to-useなPremix溶液である。
細胞濃度に関係なく、100 μl/wellの場合には10 μlのPremix WST-1を、200 μl/wellの場合には20 μlのPremix WST-1を加えればよい(10: 1)。100 μl/wellで細胞を培養した場合、本製品1bottleで2,500回(96ウェルプレート25枚)分に相当する。

保存

-20℃(遮光すること。解凍後は4℃で数週間安定。長期間保存する場合は小分けして-20℃保存が望ましい。凍結融解の繰り返しは避ける。)

測定原理

最近、MTT2, 3, 4),XTT5, 6, 7),MTS8)のような異なるテトラゾリウム塩が、細胞増殖能力や生存能力の測定に使われている。テトラゾリウム塩は、ミトコンドリアの呼吸鎖に存在して、生存細胞にだけ活性のある「succinate-tetrazolium reductase(コハク酸塩テトラゾリウム還元酵素)」(EC1.3.99.1)によりホルマザン色素に分解される9)。生存細胞数が増加すれば、サンプル中のミトコンドリア脱水素酵素の全体の活性が増加することになる。この酵素活性の増加が、ホルマザン色素の生成増加を導くため、ホルマザン色素と培地中の代謝活性のある細胞の数とは直線的な相関を示す。マイクロプレートリーダーで色素溶液の吸光度を測定することにより、代謝活性のある細胞が作り出すホルマザン色素を定量できる。これにより、細胞増殖能力や細胞生存能力をみることが可能である。
本製品は、上記の還元酵素によりホルマザン色素を形成する(図1)。このホルマザン色素を定量すれば、生細胞(=代謝活性のある細胞)が測定できる。ホルマザン色素溶液の吸光度と生細胞数との間には直線的な関係がある。

図1:テトラゾリウム塩(WST-1)からホルマザン色素への分解

実験例


図2a:P815細胞を用いたMTT(▲)とXTT(■)とPremix WST-1Cell Proliferation Assey System (●)の比較
P815細胞は、図の細胞濃度で、それぞれのtetrazolium塩を加える前に20時間培養した。各tetrazolium塩を添加反応4時間後、マイクロプレートリーダーを用いてそれぞれの波長で吸光度を求めた。

図2b:Premix WST-1 Cell Proliferation Assey Systemの反応のKinetics
Premix WST-1 Cell Proliferation Assey Systemの添加前に、A549細胞を図の細胞濃度で20時間培養した。
0.5時間(●)、1時間(■)、2時間(▲)、4時間(▼)のインキュベーション後マイクロプレートリーダーで吸光度を求めた。

用途

  • 成長因子、cytokines、mitogens、nutrientsに反応する細胞増殖能力の測定
  • 抗癌剤や他の薬剤のような、細胞毒性や細胞静止性のある化合物の解析
  • 成長阻害抗体や生体mediatorsの評価
注意事項
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