遺伝子導入

TransIT Transfection Reagents

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Q1 トランスフェクションを行うときに必要な細胞数は?
A1 50~70%コンフルエントの状態で使用することをお勧めします。 トランスフェクションを最も効率よく行うためには、それぞれの細胞に適した細胞数を検討することが必要です。
Q2 トランスフェクションを行うときに必要なDNA濃度は?
A2 35 mm dishで行う場合で、DNAは1~3 μg/dish必要です。まずは、2 μg/dishで検討されることをお勧めします。
Q3 TransIT試薬とDNAを混合する比率は?
A3 まずは1 μg DNAあたり 3 μlのTransIT Reagentを加えることをお勧めします。2 μl/μg DNAから8 μl/μg DNAまでの間で、最適なトランスフェクションが得られる条件を検討してください。
Q4 トランスフェクションの際にインキュベートする時間は?
A4 24~48時間インキュベートするのが適切です。
Q5 細胞に導入するDNAの純度は?
A5 DNAの純度が低い場合(DNAが部分分解を受けていたり、インヒビターやエンドトキシンが混入しているもの等)、トランスフェクション効率が落ちる場合があります。高度に精製したDNAを用いてください。 また、エンドトキシンの除去には、MiraCLEAN Endotoxin Removal Kit(製品コード MIR5910/MIR5900)が便利です。
Q6 トランスフェクションに影響を与える因子は?
A6 硫酸デキストラン、ヘパリン等のポリアニオンの存在によりトランスフェクション効率が落ちる場合があります。培地よりこれらの物質を取り除いてください。
Q7 トランスフェクションする場合、培地に抗生物質が含まれていてもいいか?
A7 陽イオン性の抗生物質(カナマイシンなど)はトランスフェクションを阻害します。その場合、抗生物質を使用する前に阻害の影響をチェックするか、または抗生物質を含まない培地でご使用ください。10 units/ml のペニシリンおよびストレプトマイシンは培地に含まれていても、問題ありません。
Q8 細胞ごとに特化された導入試薬とTransIT-LT1では、どの程度導入効率に差があるか?
A8 特化した試薬を使用した場合の導入効率は、LT-1を用いた場合より、通常、10~15%高くなります。
以下に、Mirus社でGFP発現ベクターを用いて取得した比較データを示します。

セルライン 導入試薬 導入効率
CHO-K1 TransIT-LT1 / TransIT-CHO 30~40%/50~60%
HEK 293 TransIT-LT1 / TransIT-293 60~70%/75~85%
HeLa TransIT-LT1/TransIT-HeLaMONSTER 40~45%/50~60%
Jurkat TransIT-LT1 / TransIT-Jurkat 1~5%/10~25%