Human Cell-Free Protein Expression System

翻訳増強因子 (Mixture-2)の効果

Human Cell-Free Protein Expression System(製品コード 3281)


(1)合成量

Human Cell-Free Protein Expression Systemのプロトコールに従って8本の反応チューブ(Control Vector 各1 μlを使用)を用意し、32℃でβ-ガラクトシダーゼの合成反応を行った。反応開始から0、0.5、1、2、3、4.5、6、8時間後にそれぞれ反応チューブを抜きとり、ONPG(o-nitrophenyl-β-D-galactopyranoside)を基質としてβ-ガラクトシダーゼを検出した。比較のため、翻訳増強因子を添加しない系でも同様の実験を行った。
その結果、翻訳増強因子の添加により著しいタンパク質合成量の増加が確認できた。また、β-ガラクトシダーゼの合成量は、約8時間まで経時的に増加していた。


図1 翻訳増強因子の添加/非添加による、β-ガラクトシダーゼの経時的合成量の比較



(2)高分子量タンパク質の合成

翻訳増強因子を添加した場合、および無添加の場合での高分子量タンパク質の合成反応を比較した。プロトコールに従い、32℃で3時間合成反応を行った後、各ウェルにタンパク質合成産物(2 μl相当量)をアプライし、SDS-PAGE~CBB染色にて目的タンパク質を検出した。
翻訳増強因子を添加することによりタンパク質合成が向上し、CBB染色にて170 kDaタンパク質の良好な合成を確認できた。
Lane 1:Negative Control
Lane 2:Human eIF4G (170 kDa)、Mixture-2 (-)
Lane 3:Human eIF4G (170 kDa)、Mixture-2 (+)
図2. 翻訳増強因子の添加/非添加による、高分子量タンパク質合成の比較

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