pHEK293 Ultra Expression Vector
顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)の発現
接着性HEK293T細胞
あらかじめ12ウェル細胞培養用プレートに培養しておいたHEK293T/17細胞に、
TransIT-293 Transfection Reagent(製品コード MIR2704~2706)を使用して、キットのプロトコールに従ってトランスフェクションを行った。各実験で使用したプラスミドを表2に示した。
浮遊性HEK293細胞
あらかじめ125 ml三角フラスコに培養しておいた浮遊性HEK293細胞(Free Style 293-F cells、Thermo Fisher Scientific社製)に、キットのプロトコールに従ってトランスフェクションを行った。各実験で使用したプラスミドを表2に示した。
表2
| 細胞 | G-CSF発現ベクター | pHEK293 Enhancer Vector |
プラスミドの種類 | プラスミド量 (μg) | プラスミド量 (μg) |
1 2 3 4 5 | 接着性 HEK293T細胞 | pBApo-CMV/G-CSF Vector I/G-CSF Vector II/G-CSF Vector II/G-CSF Negative Control | 1 1 1 1 - | - - 0.008 0.2 - |
6 7 8 9 10 | 浮遊性 HEK293細胞 | pBApo-CMV/G-CSF Vector I/G-CSF Vector II/G-CSF Vector II/G-CSF Negative Control | 30 30 30 30 - | - - 0.24 6 - |
トランスフェクションから2、5、7日後に培養上清を回収し、Human G-CSF Assay Kit( IBL社Code. 27131)を用いてG-CSF定量を行った。結果を図9に示した。その結果、本製品を使用することで、一般的なCMVプロモータを利用した発現ベクター(pBApo-CMV DNA)と比較して、3~5倍のG-CSF発現量の向上が認められた。
図9.G-CSFの定量
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